No. 538

奉仕心が引き出した
力まず、無理しない生き方
(滋賀県MT/50代男性/歯科医)

神の教えで学んできた「分相応に生きる」大切さ。ようやくその意味がつかめました。

見失っていたのは…

地元で歯科医院を開業した28年前。当初は、経営面の不安で、全てが損得勘定。「借り入れ返済には、売り上げがいくら必要」「スタッフにはこの賃金でしっかり働いてもらって…」そんなことで頭がいっぱいで、自信のない治療も手掛けていたのです。

ストレスばかりがたまり、思い詰めた結果、頼ったのは神でした。神の教えが、自分の見失っていたものに気付かせてくれました。本当に大切なのは、患者さんが求めていることをしっかり受け止め、歯科医として、誠実に治療すること。私はこんな基本的なことが見えずに無理をして、自分で自分を苦しめていたのです。

見えた! 目を向けるべきもの

そこに気付けただけで、気持ちが軽くなりました。そして、目を向けるべきものが明確につかめました。患者さんお一人お一人との出会いです。治療に大きな不安を抱える方、何度も同じことを尋ねる方も多いですが、そういう方こそ気持ちに寄り添えるように意識しています。

治療は、全て当院でしたいところですが、本人にとって最も良い治療を考えたとき、他の専門医を紹介する場合もあります。不思議なことに、そういう患者さんは治療後に、「先生を信頼しているから」と、また戻ってきてくれるのです。こんなことはあまりないようで、これも大事な縁と感謝しています。

自分の心に無理がなくなったからでしょう。スタッフへの関わり方も変わりました。一日の3分の1を過ごす環境だからこそ、やりがいを持って働いてほしいという気持ちで関わっています。「ありがとう」の言葉も口をついて出てきます。相談を受けたときは、相手の思いを受け止めつつアドバイス。「聞いてもらって楽になった」と言われるとうれしく、私自身もやりがいを頂いています。

人生を楽しむコツをつかんで

今は、気持ちがとても楽で、人生が楽しいです。「分相応に生きる」とは、力をセーブすることでも、我慢することでもなく、むしろ自分の持ち味が最大限に発揮できている姿と感じられてなりません。

二人の息子も、私と同じ歯科医の道へと進み、親としてうれしく思います。また、妻も開業当初から受付や事務を支えてくれています。もともと心の弱い自分がこうして仕合せでいられるのは、ひとえに神と出会えたおかげと感謝でいっぱいです。

神示で確認 「喜び」の仕組み

縁ある人との出会いを生かす
 奉仕心を身に付け 生きるなら
    自然と出会いが深まり 広がり 「生きる」喜び味わえる
 神が与えし「運命」が 時代に重なり 流れを引き寄せ
    「生きがい」あふれた日々となる

『真実の光・神示 平成23年版』137ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

縁ある人との出会いを生かす
 奉仕心を身に付け 生きるなら
    自然と出会いが深まり 広がり
      「生きる」喜び味わえる
 神が与えし「運命」が 時代に重なり
  流れを引き寄せ
   「生きがい」あふれた日々となる

『真実の光・神示 平成23年版』137ページ