葛藤の日々に気付きが
外資系の会社で、海外を飛び回り、難しい仕事をバリバリこなしていた私。人生が一変したのは5年前でした。世界で3例しかない場所に発生したがんの手術で、片側の肩甲骨を全摘。肘から先は動かせるものの、肩が上がらなくなり、障害者認定を受けたのです。会社は退職せざるを得ませんでした。
その後、障害者枠で大学の事務補佐員として採用。当初、「ありがたい」と思えていた心は、次第に変わっていきました。郵便物の取りまとめや、データ入力などの平易なデスクワークのみをこなす毎日に、「ここにいると能力が落ちるなあ…」と、悲しい気持ちを感じるようになったのです。
その上、上司は言葉がきつく、自分だけ差別されていると思ったこともありました。何度も転職を考え、夜も眠れない日々…。それでも、神の教えを学び続けるうちに気が付いたのです。「まずは、与えられた仕事に真剣に向き合うことが大切」と。
引き立ててもらえる自分に
それからは、どんなに単純な仕事も、関わる相手を思いながら、一つ一つ心を込めて取り組みました。すると、できることが次々と見えてきたのです。その一つが「週報」の自主作成でした。上司が私の業務の進捗状況を把握しやすいように、積極的に報告していきました。他にも、依頼された仕事を納期より早めに仕上げることを心掛けたり、急ぎの書類はメールボックスに入れず、直接届けてひと声掛けたりと、自分から縁を深める努力も重ねたのです。
ある時、上司が「この部分は、彼がいてくれるから大丈夫」と、私のことを話しているのが聞こえてきました。「認めてくれている!」そう思えて、とてもうれしかったです。上司が大変そうな時にパッと手伝い、初めて満面の笑みでお礼を言われたのには驚きました。
それだけではありません。主任から、「衛生管理者の資格が、今の業務に役立つから受けてみれば」と声を掛けていただきました。上司や周りの人が、私を引き立ててくださっていることに感謝が込み上げる毎日です。
「運命」を発揮するって?
近頃は、任される仕事がより複雑なものへとレベルアップしてきました。「居場所がない」は、私の思い込みでした。「みんなの役に立ちたい」と心を使ううちに、「ここにいていいんだ」「頼られている」と感じられるようになり、やりがいや自信が持てています。
神が一人残らずに授けてくださった、人に役立つ力「運命」。自分の得意分野でスキルを生かせば、「運命」を発揮できると思っていましたが、そうではありませんでした。「運命」の力を引き出せるかどうかは、自分の心次第。どのようなことも、誠実に取り組むところに、自然と光ってくるものだと分かりました。
今は、よく眠れるし、元気です。神の教えに、数えきれないほどの気付きを頂いているこの頃です。
神示で確認 「喜び」の仕組み
奉仕の心で生きてごらん
「仕事」―出会い えり好みせず ただただ奉仕の心で人生歩む
この思い―姿となって 現れるほどに
皆の人生 多くの出会いを頂いて 楽しい人生歩んでゆける
『真実の光・神示 平成19年版』262ページ
神示で確認 「喜び」の仕組み
奉仕の心で生きてごらん
「仕事」―出会い えり好みせず
ただただ奉仕の心で人生歩む
この思い―姿となって 現れるほどに
皆の人生 多くの出会いを頂いて
楽しい人生歩んでゆける
『真実の光・神示 平成19年版』262ページ