結婚して47年。夫は口調が荒く、傷つくこともありましたが、私は「何を言っても無理。どうせ分かってもらえない」と諦めていました。でも、心の中では、そんな言い方をしなくても…と責め、口も利きたくないときもあったほどです。
病で気付いた夫の良さ
そんな私を、病が襲いました。入院の時、夫が「家のことは気にしないで、治せばいい」と、どんと構えてくれたので、私は治療に専念できました。家事を全部こなし、家族を支える姿に、夫の荒い言葉だけを捉えて、イライラしていた自分を反省。夫がきついと思っていたけれど、強い口調で家族にガンガン言ってしまう自分もきつかったのです。
それ以来、「ありがとう」の言葉と、笑顔を心掛けるように。だんだん体調が良くなっていき、「健康は、和のある家庭から。夫婦の心の重なりが大切」という神の教えを、身をもって味わいました。
実践すると、ここまで変われる
夫も一緒に神の教えを学ぶようになると、さらなる喜びがありました。何をしても会話が弾み、食事の支度も、二人で楽しみながらできるのです。夫は、「きょうのおかずは何や? どのお皿にしよか?」などと、優しく声を掛けてくれます。夫の良さを引き出すのは、私の心次第でした。
時々強い言葉にグサッとくることもありますが、「お父さん、もう少し優しく言ってくれたらうれしい」と、本音を伝えられるようになりました。そのときも、「そんな言い方しないで!」ではなく、言葉や態度の柔らかい自分がいます。
家族の心が通い合う感動の儀式
そんな中、神の館で、結婚記念のお祝いの儀式を受けました。
私が、「お父さんと結婚してよかった。本当にありがとう」と感極まって伝えると、夫も涙し、「今まで、支えをありがとう」と応えてくれました。
そして、思いがけず、子供たちから手紙をもらったのです。「世の荒波にも負けず、実直に働いてくれたお父さん、健康に産み育ててくれたお母さんに感謝」。我が子の思いを耳にした夫は、「自分たちの後ろ姿を見とってくれたんや…」と、男泣きしていました。
「お父さん、親として一番大切な生き方を、一緒に子供に伝えていこう」。息子や娘のお手本になる、仲の良い夫婦の姿を見せていこうと、夫と話す日々です。
夫とこんなふうに話せるなんて、粘り強く神の教えを学んできて本当によかったです。夫婦で教えを学ぶ価値を、身いっぱいに味わっています。