「お父さんは我が強いから、お母さんとじゃないとやっていけないよね」と子供たちに言われるほど、夫はとことん我が道を行くタイプ。我慢して合わせる毎日に、私の不満は積もりきっていました。
昔は「夫婦(めおと)漫才みたい」と言われた私たちの間から、いつしか消えた会話。そんな中、次女が産後4カ月で離婚。幼子を抱えて我が家に戻ってきたのです。
神の教えに立ち戻る大切さ
かわいい我が子と孫を守りたい。あれこれ支えようと思いつつ、ふと立ち止まりました。果たしてそれが、本当に2人の仕合せにつながっていく? 「神の教えで考えるとどうなる?」。
教務相談で教わった「立ち木の真理」。一緒に住んでいても、築いている家庭は別。家族で助け合いながらも、私が最初に目を向けるべきは、「夫と築く家庭」と気付いたのです。
「自分の心が変わる」感覚
ある時、ふと開いた教会図書から見えてきた「我の強さ」。夫ではなく、私自身の…です。夫には夫なりの思いもあっただろうに、受け止めもせず、一方的に不満をぶつけた日々。そんな私を責めることなく、大きな心で受け止めてくれていた夫。「感謝しかない」。初めて生まれた感覚でした。
「お父さんとだったから、私はここまでこられた」。心からそう思ったから、言葉にして伝えました。夫は照れくさいのか、おちゃらけています。でも、その顔はうれしそうで…。この笑顔をもっと見たいと思いました。話し掛ければ、相変わらず面白い夫です。でも、以前と違うのは、かたくなに我を通すことがなくなり、私の考えも受け入れてくれるようになったところです!
見られて恥じない生き方を
「お父さんとお母さん、楽しそうな会話が増えたね」と子供たち。夫婦漫才の日々が戻ってくる中で、次女の様子も大変化。数カ月前に「喜びの声」に掲載していただいたように、娘自身も「立ち木の真理」で大きな気付きを得て、生き生きと子育てしているのです。何とも頼もしく、夫と二人、孫の成長を楽しませてもらっています。
今、何かあると子供たちが自然と助け合っています。最近うれしかったのは、長男のお嫁さんから、「私の目標はお義母さん。私も、自分の子供を夫のような人間に育てたい」と言ってもらえたことでした。私の心の姿を子供たちは見ています。その緊張感とともに、年々、心と人生に仕合せが増している喜びを味わっています。
夫 妻 それぞれの「任」を知って
相手の人生を支える決意はいかに――
この決意を深め 身に修めるために
「教え」を今こそ学ぶ時
学びを深めゆくほど
過去の自分の姿が見えてきて
今日までの「人生」全てが
気付き 「悟り」と返る
この心の姿が
家族(相手)との
正しい関わりを生み出し
六つの花びら咲き誇る家庭をつくる
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』77ページ
※六つの花びら;神が人としての仕合せを六つの花びらに例えてお教えくださった、基本真理の一つ。夫・妻、男女の子供、健康、職業、生活、希望の六つに恵まれることが、人としての仕合せなのです。六つの花びらは、順にかなっていきます。夫婦が仲良く暮らすと、親子の仲も良くなります。そのような家庭を築けると、健康に恵まれ、人の役に立とうという意欲も枯れません。社会で活躍できるので、生活に困ることもなく、大きな希望を持って人生を歩めます。詳しくは『生命の歩み』84ページで確認しましょう。