No. 1424

病を機に変わったのは心
家族のありがたさを実感
(石川県TK/70代女性/主婦)

昨年、突然宣告された病名は、子宮体がん。本来の私なら、心配して、心は沈んでいたはず。なのに、驚くほど冷静。不安もなく、心は穏やかでした。神が守ってくださっている! 大きな大きな安心感に包まれていました。 

ようやく気付けた自分の姿

心が揺れたのは、私よりも夫。「夜も眠れないよ」。そんなに!? 胸がじーんとし、「心配掛けてごめんなさい」と素直に言えました。素直になれず、謝れなかった私には、とてつもなく大きな変化だったのです。 

検査を受けながら、「何でがんになったのかな」と思いが巡りました。頑固で自分中心で、どれほど人の心を傷つけ、嫌な思いをさせただろう…。思えば、夫の話を最後まで聞かずに、いちいち反発。子供たちが「こうするといいよ」と言っても、「私はこうする」と押し通すか、「それはちょっと」と否定的に言い返すか。相手がどんな気持ちで言っているのか、私のためを思ってくれているなど、まるで感じ取れなかったのです。そのことにようやく気付けて、家族に申し訳なく、涙があふれました。 

思いやりや感謝が持てたら

自分に欠けているのは、人への思いやりや感謝。この心が持てるように祈願しながら過ごすと、少しずつ変化が…。私のために親身になってくださる医師や看護師の方々を、ありがたく感じました。「先生を信頼して、任せようね」という気持ちも夫と重なって、何の不安もなく手術に臨めたのです。 

術後、子宮肉腫と判明。転移はなく、5段階中の2で、抗がん剤治療を4回受けることになりました。「1だったら良かったのに…」と思う欲深さにハッとして、感謝の足りない自分をまたまた反省でした。 

私が不在の家では、父子で家事全般を頑張り、息子が料理を作っているとも聞いて、二人の頼もしい姿がほほ笑ましく、感動。それは、家に戻ってからもありました。横になっていると、「しんどいのか?」と気遣い、いつもそばで見守ってくれる夫。遅ればせながら、思いやりのある優しい人だと分かり、その気持ちを伝えました。「あなたがいてくれたこと。私を気遣ってくれる優しさに感謝です。本当にありがとう」。夫が笑顔で受け止めてくれたことが、うれしかったです。 

家族への関わり方を高めたい

抗がん剤治療を2回受けましたが、副作用が軽く済んでいます。これも、温かく支えてくれる家族がいて、安心して臨めるからだと思います。流産を繰り返しながらも授かった子供たちへの感謝、自分に寄り添ってくれる夫の存在の大きさもよく分かりました。 

家族があっての自分。家族がいるから、こんな仕合せを味わえる。そんな当たり前のことが、しみじみと心に染みます。夫や子供たちに囲まれ、妻として、母としていられる今を大事にしたいです。家族とのつながりをもっと強く、大切にできるかは、自分の関わり方次第。素直さ、思いやり、感謝の心…、もっと高めていきたいです。 

「真理」を学び
     「心(人生)」に生かすべし
 生かすほどに 気持ちはゆったり流れ
      今あることに感謝が持てる
心の健康――
  今に満足 きょうに感謝して
   全ての出会いに
     奉仕する人の心(姿)を申す
 「運命」に重なる心の動きが
       真の健康を生むのである

『真実の光・神示 平成24年版』117ページ