No. 1365

うつになって見えてきた
私の掛け替えのない宝物
(群馬県RI/50代女性/主婦)

自分で言うのも何ですが、私はとにかく頑張り屋さん。でも、それが、まさか裏目に出ていたなんて…。 

見えていなかった自分の姿が

30年近く、やりがいいっぱいに邁進(まいしん)してきた看護師人生。家族の理解と協力もあり、2人の娘を育てながら、夜勤もしてきました。しかし、娘たちの成長に伴い、数年前に勤務内容が変わり、やることが激増。コロナ禍もあり、環境変化にのまれまくっていったのです。 

夫は、「もう辞めた方がいいんじゃない」と心配してくれていたのに、言うことを聞かず、気力だけで無理を重ねてきた私…。とうとう、うつ病になり、起き上がることもできなくなってしまいました。 

こうなって初めて、「自分のことに何も気付けていなかった…」と自覚したのです。「何でも夫に話をする」と形の上では教えを実践していても、心の中では、自分の思いが優先。これまでも、自分の中で決めてから、夫に「こうするね」と話していました。娘から相談されたときも、「頑張ることが美徳」と思っていた私は、その思いでアドバイスしていたのです。責任感が強く、頑張り屋の半面、頑固な自分が見えてきた瞬間でした。

全ての土台は家庭にあった

うつになって、自宅療養をする中で、家族の愛情の深さが身に染みました。湧き上がったのが、みんなの思いを大切にしたい気持ち。帰ってきた夫を心込めて迎えたり、実家に来た娘たちの話にゆっくりと耳を傾けたり…。そんな私の変化に、夫も娘たちもうれしそうです。 

夫は、うつになった私にどう家族が関わればよいのか、専門家にアドバイスを求め、娘たちと話し合っていたとのこと。口数の少ない夫ですが、私の知らないところで、めちゃくちゃ愛をかけてくれていたのです。病気にならなければ、気付けないまま、単に「優しい人」で流していたはず。家族の深い愛情に、感謝があふれてきました。 

「家庭が一番の土台」と教会で学んでいたのに、私は「家庭」よりも「仕事」を優先していました。頑張る方向が違っていたのだと、ようやく気付けたのです。

次々に守られていく人生に

療養中には、前がん状態の大きな大腸ポリープが見つかり、ぎりぎり内視鏡で摘出。働き続けていれば、放置していたはずです。加えて、首に変なしこりが…。何とがんだったのです。すぐ切除でき、その後は変化もなく収まっています。これまでの生き方で、心身にさまざまな影響が出ていたのだと思います。それでも神のご守護は絶大です。今では、うつ病も「もう大丈夫」と医師に言われるまでに回復できました。 

当たり前に流れていた、家族と過ごす日常生活が、今は掛け替えのない宝物。この体験を生かし、さらに家族との縁を深めたい…。心八分目を意識しつつ、「頑張り屋さん」な面を、自分磨きに発揮したいと思っています。

神示「真理」を人生の支えに生きるなら
 運命に導かれた心の動きが引き出され
           健康も守られる
「教え」に気付きを得て
 「真理」で関わり 支え合う
        家庭を築く努力が必要
 この環境が 豊かな心を育み
    人間は 健康な心に戻ってゆく

『真実の光・神示 令和5年版』24ページ(中略あり)