No. 1861

ようやく分かった脳腫瘍
医師も驚くほどの回復が 

(石川県EN/60代女性/団体職員) 

数年前から、少しずつ歩きづらくなり、転んだり、階段から落ちたり…。3回も足を骨折し、そのたびに違う整形外科を受診するも、原因は分かりませんでした。1年ほど前に脳神経外科での検査を勧められ、ようやく右脳に、こぶし大の腫瘍があると分かったのです。12時間に及ぶ手術は無事に終了。しかし、腫瘍は全部は取り切れず、手術の後遺症で左足が全く動かなくなってしまいました。 

家族の優しさが、心に変化を 

きっと良くなるという思いと、先への恐怖。どちらも私の本心でした。装具を着け、杖を突いて退院。「頑張らないと」と思うのに、ゴミ出しさえ以前のようにはできません。そんな自分を受け入れられず、転んでは落ち込む繰り返し。けれど、夫も娘も優しいのです。不慣れな家事や、私の母の介護にと大変なはずなのに、「横になるといいよ。湿布貼る?」と言っては、毎晩動かない足をマッサージしてくれます。手術前、みんなで受けた教務相談では、家族が互いを思いやり、愛で重なる大切さを確認していました。皆の優しさは、かたくなだった私の心を柔らかく包んでくれたのです。 

じゃあ、私は家族にどうだったかな…。振り返って気が付きました。私は意地っ張りなのです。「こうするべき」と思ったら、夫にもそれを言い張って、けんかになることがありました。大切にしたいのにぶつかるのが嫌で、黙ることも多かったです。もっと素直に家族を頼り、感謝を伝えていけばいいんだ。気付きを神に語っていると、私に無理がないように…という夫の心配りが見えてきます。自然と、「ありがとう」「助かった」と伝えることが増え、ぶつかったときは「しまった」とすぐに反省。「ごめん、さっきは言い方を間違えた」。思い切って謝れると、何ともすがすがしい気持ちが広がりました。 

少しずつ良くなっている実感 

手術から数カ月後には、仕事に復帰。それを支えてくれたのが、今も続く夫と娘のマッサージです。術後はピクリともしなかった左足が、わずかに指が動いて、ほんの少し足首が上がって…。家族の愛と、“少しずつ良くなっている”という実感は、私の心を明るく照らしてくれました。そして、退院して一年が過ぎたこの頃は、ついに転ばずに歩けるように! 「術後半年はリハビリの効果が出るけれど、その後は現状維持か、下がっていく」。そう言った医師も驚くほどの回復です。 

退院直後は、夫に「手伝おうか」と聞くと、「手を出すなよ」と言われた家事。最近では、「じゃあこれお願い」と返ってきます。どちらも、私を思ってくれてのことと、気付ける私になれました。愛で重なれた私たち家族。この変化が、一番の奇跡だと思っています。 

健康は 家族に愛情をかけ
   仕合せを求め合う家庭で生まれる
 心が豊かになるほど
   体調も整い 心身ともに守られる
 「教え」で関わる家庭を
      家族で築く思いを強く持つ
 自然と
  「教え」が
     家族の思いを一つに重ね
    何でも話せる家庭と成ってゆく

(令和5年8月23日〈中略あり〉)