亡くなった夫は、気難しい人。一人息子との間に私が入り、いつも気を使っておりました。しかし、どれほど気配りしても、親子の仲は深まらないまま…。夫亡き後の、10年にも及ぶ息子との同居生活は、わがままなところもあるため、何かと気を回す日々でした。
ところが、ここ数年、息子が変わったのです。とても穏やかで、言い方が優しい。以前は、私が間違ったことを言うと、「それはおかしい! そうじゃないだろう!」とガミガミ言っていたのに、最近は、「そういう考えもあるかもしれないけれど、こう考えたら楽になるよ」と。この変化が不思議で仕方ありませんでした。
抵抗なく受け入れた神の教え
理由は、程なくして分かりました。息子が、お嫁さんに勧められて神示教会の信者になったと、教えてくれたのです。私としては、息子の変化をそばで見ていたので、何の抵抗もありませんでした。むしろ、こう変われるのだと感動しました。
ある時、息子が、「パッと開いた所から読んでも、気付けることがあるんだよ」と渡してくれたのが、『生命の歩み』。本当にそうでした。書いてあることは当たり前のことなのに、とても心に響くのです。『心の旅路』を読むと、「こんなにすてきな感じ方の人が、こんなにいるんだ!」と驚きました。これまで、そういう世界で生きてこなかったものですから…。
初めて顧みた自分の生き方
そうして私も信者籍を置いたのが、ほんの4カ月前。残りの人生を悔いなく生きたい。そんな思いからでした。
86歳の私ですが、神の教えに触れると、「優しい心」「見守る心」など、大切にしたい生き方がスーッと心に入ってきます。私は、子供の頃から自分のことは自分で決めて、責任を取ってきました。その生き方は、周りにはどう映ったのでしょう。「きつく見えたかな」「家族を頼らなかったな」などと、反省が生まれたのです。ですから、今は、息子の言葉を素直に聞いて、受け止められるように、祈願しております。年を重ねてからの親子げんかは、心にこたえるし、仲良くしたいのです。
奇跡としか言えない変化
そんな中で生まれた、我が家の大きな変化。食卓では、息子としょっちゅう口げんかしていたのに、それがなくなり、みんなの笑顔が増えたように思うのです。私は、性格的に我慢してしまうところがありますが、許容範囲が広くなったのか、その感覚もなくなりました。
前からは考えられないほど、穏やかな心。息子には「素直になったね」と言われ、私も変われたんだと、うれしくなりました。この一連の変化は、奇跡としか言えません。この神に出会えたことに、心から感謝しております。
※既に公開中の、この方の息子さんからの「喜びの声」も、併せてご覧ください。
「教え」を家族で共に学び 「真理」を我が家に生かすべし
自然と家族の思いは重なり 存在を補い 支え合ってゆける
そのとき 人間は 真の「仕合せ」 真の豊かさを体験している
「教え」を家族で共に学び
「真理」を我が家に生かすべし
自然と家族の思いは重なり
存在を補い
支え合ってゆける
そのとき 人間は
真の「仕合せ」 真の豊かさを
体験している
『真実の光・神示 平成28年版』84ページ