「自分の心が不健康だと病を引き寄せてしまう」と神の教えで知りました。しかし、長年、看護師をしてきた私は、経験上「そんなことはない」と思っていたのです。「病気になるのは、生活習慣や遺伝などが原因」と。
そんな私が、子宮頸(けい)がんを患い、しかも「手術はできない」と医師から宣告。その時、私の心によぎったのは、「がんになったのは、義母と義妹のせいだ」という思いでした。
充満していた憎しみ、恨み
結婚当初から同居していた2人とは折り合いが悪く、歩み寄る努力をしても、溝は深まるばかり…。夫が間に入ってくれようとしましたが、かえって状況が悪化しそうで、「近づかない方が、お互いにとっていい」と思うようになりました。
「同居して約30年、数々の気苦労が、私を病気にさせた」。憎しみ、恨みの心が増強していました。そのような私に、神は、救いの手を差し伸べてくださったのです。
初めて見詰めた「自分の心」
放射線治療のために入院。夢中で『生命の歩み』を読む中、目に飛び込んできた神示がありました。
「この世は 自分の心の持ちようによって 仕合せにも 不仕合せにもなることを知ってほしい」(90ページ)。今の自分の心はどうなのだろうと思い、書き出してみました。「人を責めたくなる。悪口、陰口を言いやすい。不平、不満を持ちやすい。特に心に余裕がないとき」…。何と汚れた心! 病になったのは、義母や義妹のせいではない。長年積み重ねてきた、私自身の不健康な「心の動き」が、体にも影響していたと、やっと悟ったのです。
「気付かせていただいた」。祈願で神に感謝しました。その瞬間、心の重々しい鉛が取れて軽くなり、感じたのは、すがすがしさと、ほんのり気持ちよい温かさ。まさに、この神示のとおりだったのです。
見えずとも 神は実在している
いつも一人一人の心を見ている
『生命の歩み』32ページ
ガラリと変わった心で触れると
がんはつらいけれど、この家族ともっと生きていきたい。そう感じた時に、夫や娘たちはもちろん、義母と義妹への思いも深まりました。祈願しながら伝えた、これまで支えてもらった感謝の言葉。にこにこ受け止めてくれ、「伝わった」。この感覚がうれしかったです。今では、私が病院から帰ると、温かく迎えてくれるなど、笑顔で関われることが格段に増えました。
そのおかげで、病状も不安なく受け止められ、治療は順調。家族の「そばにいてやるから」の言葉が、涙が出るほどうれしく、「みんながいるから頑張れる」と心から思います。夫から言われた「最近、柔らかくなったね」の言葉は、大きなご褒美。信者になって45年。ここで気付けて本当に良かった…。信者でいられる喜びと、神の実在を心底実感している私です。
心を空(くう)にする
我が経験 知り得た知識 全てを脱ぎ捨てて 神の「教え」を学んでごらん
「人生」 あるべき姿が見えてきて
信者と籍あること(真実)に 誇りと喜びが込み上げる
神示を学ぶ「今」を大切に――
「教え」が皆の心(人生)を 悔いなきもの(時代)へと導くゆえに
心を空(くう)にする
我が経験 知り得た知識
全てを脱ぎ捨てて
神の「教え」を学んでごらん
「人生」 あるべき姿が見えてきて
信者と籍あること(真実)に
誇りと喜びが込み上げる
神示を学ぶ「今」を大切に――
「教え」が 皆の心(人生)を
悔いなきもの(時代)へと
導くゆえに
『真実の光・神示 令和2年版』17ページ