No. 1307

娘のうつ病をきっかけに
見えてきた家族の会話とは
(長崎県CN/60代女性/調理師)

2年ほど前のことです。看護師として働く娘から、「生きているのがつらい」と連絡が。長引くコロナ禍で多忙な日々が続き、ふさぎ込んでいるのは知っていました。でも、まさかそこまでとは…。仕事で動けない私に代わり、すぐに夫が娘のアパートへ。うつ病でした。娘は通院してもなかなか良くならず、ようやく私が訪ねた時には、暗い部屋の中でぼんやりと横になっていました。

何とか五島列島の実家に戻ってきたものの、引きこもったままの娘…。突然泣き叫ぶこともあり、そうなると、もう誰の言葉も届きません。娘の言動一つ一つに、私の心は激しく揺れ動き、生きた心地がしませんでした。

何でも話せているようで… 

「神の教えにヒントがあるはず」救いを求めて夫婦で開いた『生命の歩み』。読み進めていくうちに、「我が家は何かが違う」と思いました。家族で話はしていても、神の言われる「会話」には何か足りない…。その「何か」は、『心の旅路』で見つかりました。ただ言葉を交わすのではなく、お互いの心を通い合わせることが「会話」。イメージが具体的につかめてきたのです。夫と「ここ良かったよ」「我が家のための本だね」と声を掛け合って、夢中で何度も読み返しました。 

そうして心を振り返っていくと、思ったことは何でも口にしてしまい、家族への思いやりが薄い自分に気が付きました。特に夫への言葉が強く、「そう言われると何も言えないよ」と言われたことも。夫婦で心を重ねて我が子と向き合う大切さも学び、「もっと夫の心に寄り添いたい」と祈願し始めました。実践できた日も、できなかった日も、神に正直に報告し、前進を願う…。その積み重ねに、揺れてばかりだった心が、不思議とどっしりしてきたのです。 

本当は災難ではなかった!

その後、夫が屋根から転落する事故が。しかし、令和5年10月21日の「神の実在体験談」に載せていただいたように、娘が看護師の経験を生かし、的確に動いてくれたおかげで、大事に至らずに済みました。そればかりか、娘の心が動き出す出来事ともなったのです。 

このことで、私自身も夫への思いを一段と深くしました。娘の病が分かった時も、すぐに駆け付けて、根気強く支え続けてくれた夫。いつも黙って手を差し伸べてくれる優しさに、どれほど支えられてきたか…。あらためて感謝を伝えると、「何の」と返してくれました。いつもどおりの返事。でも、確かに「心」が通い合っているのを感じて、仕合せだなと思いました。 

どんどん増えていく家族の笑顔

それから、娘は見る見る自信を取り戻し、通院も薬も不要になって、今は元気に学童保育で働いています。生き生きと出勤し、帰宅後は「こんなことがあったよ」と話してくれる娘。気が付くと、夫の笑顔も増えていて、先日は娘に「いつも、そうやって笑っていればいいのに」などと言われていました。「そんなに笑ってばかりいられるか」。冗談めかして返す夫の言葉は温かく、変わりつつある我が家を感じます。もっともっと心が重なる家族へ。その思いを強くしています。

夫婦で「教え」を学び 「真理」のある家庭をつくる努力を 夫婦二人で実践
 自然と 親 子の触れ合い 会話が増えて
    我が子の人生は 運命が導く心の動きを取り始める
 夫婦の会話 心の重なりも 増えてゆく
家庭は 運命の力に包まれて 夢を持って「生きる」気持ちが芽吹くもの(環境)
 家庭の姿(状況)は安定し 愛ある心が家族の気持ちを包み込む

夫婦で「教え」を学び
 「真理」のある家庭をつくる努力を
           夫婦二人で実践
 自然と
  親 子の触れ合い 会話が増えて
    我が子の人生は
      運命が導く心の動きを
             取り始める
 夫婦の会話 心の重なりも増えてゆく
家庭は
 運命の力に包まれて
  夢を持って「生きる」気持ちが
         芽吹くもの(環境)
 家庭の姿(状況)は安定し
  愛ある心が家族の気持ちを包み込む

『真実の光・神示 令和2年版』44ページ