5年前のことです。仕事から帰宅した後、無意識に落ちていく左目のまぶた。かかりつけの病院で診てもらったところ、「このままだと車椅子生活になるかもしれません」と告げられ、激しく動転しました。
その後、大学病院へ。「重症筋無力症」という難病で、入院することになったのです。退院できたものの、足がだるくて長時間立っていることができず、仕事も辞めざるを得ませんでした。
気にもしていなかったことが…
偉光会館で教務相談を受けると心が落ち着き、勉強会で、教会図書で…。時間を見つけて、神の教えを学んでいきました。そして気付いたのは、いつも「家族」の大切さが示されていること。さらにそれは、私ができていないところ…ということでした。
息子家族と、二世帯住宅で暮らしている我が家。でも、お嫁さんとはあまり会話がありませんでした。お互い家事に、仕事に…と忙しく、同居して10年。玄関も別々とはいえ、挨拶もろくにしない生活。それを、気にもしていなかったのです。
悪気のなかった言動に気付く
「立ち木の真理」を学んだ時に思いました。祖母の立場である私は、温かい心で関わることが大切。それなのに、お嫁さんに「そこ掃除しておいた方がいいよ」などと、思ったことを悪気なく、ポッと口にしていたのです。気に障るようなことを随分言っていたかもしれない…と感じました。
夫と話して、お嫁さんが仕事に行くとき、2人で「おはよう! 気を付けて行きな」などと声を掛けるようにしてみました。返事がない日もありましたが、挨拶を続けるうちに、お嫁さんの忙しさが伝わってきました。そのうちに、「夫が畑で育てている野菜で、夕飯のおかずを一品作ったら喜ぶかな?」と思い立ったのです。最初は、会話をしようとしなかったお嫁さんですが、少しずつ、笑顔で「ありがとう」と言ってくれるようになっていきました。
今も忘れもしない出来事。お嫁さんの体を気遣い、薬膳スープを作った日のことです。「おいしかった。また作ってね」と、材料まで用意して持ってきてくれたのです。それ以来、「きょうはカレー? いい匂いがする」などと、私の手料理を楽しみに待っていてくれるようになったのです! 私の口からも、「疲れていると思うから、これを食べてゆっくり休んでね」などと、いたわる言葉しか出なくなっていました。
心も体も軽やかな私に
これまでは、一枚の壁があるように感じていたお嫁さんとの関係。その壁も全くなくなり、実の娘のようにいとおしいです。自分から仕事の話をしてくれたり、私の話を「そうだよね」と受け止めてくれたり…。やりとりが楽しく、「こんなこと言ったら怒るかな」といった変な気兼ねがなくなりました。
驚くほど心が軽くなった生き方。すると、不思議と体まで軽くなっていくのです。難病の症状はどんどん良くなり、薬の服用もストップ。3カ月ごとの検査でも、医師が驚くほどの良い数値が出ました。発症から5年たった今は、何と症状が全く出ていないのです。「今夜は何のおかずを作ろうかな」と考えるのが楽しみな毎日です。
「教え」を学び 「真理」を「心(人生)」の支えに日々歩むなら
人は皆 心明るく 健康に生きられる
自ら「教え」に気付きを得て 心を正す努力をする
自然と 言葉や態度に 明るく優しい薫りが漂う
その時 「心」は「運命」に重なり 信頼し 支え合う気持ちが 家庭に芽吹く
「教え」を学び
「真理」を「心(人生)」の支えに
日々歩むなら
人は皆
心明るく 健康に生きられる
自ら「教え」に気付きを得て
心を正す努力をする
自然と 言葉や態度に
明るく優しい薫りが漂う
その時
「心」は「運命」に重なり
信頼し 支え合う気持ちが
家庭に芽吹く
『真実の光・神示 令和4年版』145ページ(中略あり)