No. 1328

夫と心が重ならない30年
「なぜ」が見えたら…(妻編)
(石川県MO/60代女性/主婦)

なぜ、私と夫は心が重ならないのだろう…。子供が生まれても遊んでくれない。腕を奮って作った食事は、テレビを見ながら無造作に口に運ぶだけ。買い物を頼んだら、伝えたのと違う銘柄の物を買ってきます。「何で?」と聞くと、「これがいいと思ったんだ」と、どこまでも自分の思いを通していました。 

結婚当初から、かみ合わないまま過ごしてきた30年。「なぜ私の気持ちを分かってくれないの?」と求める思いに…。ただ、ここ数年は、「この人と結婚して良かったと思える人生を送りたい」。神の教えを学ぶたびにその思いが募りました。そんな中、大きな気付きがあったのです。 

ふとした会話で見えた夫の心

数カ月前、義母が他界。夫に義母との思い出を尋ねると、「ない」と即答。低く、力強い声でした。そのひと言に、どんな思いが込められているのか…。夫の人生に、深く深く思いをはせたのです。どれほど寂しい思いをしてきたのだろうと思うと、涙がこぼれました。この気付きが、日常を大きく変えていきました。 

夫の話をよく聞くと、「お金がないと言って、夫婦げんかしていた思い出しかない」と。胸が詰まる思いでした。私が夫に寂しい思いをしたように、夫も心が満たされなかった過去。私はそうした夫の気持ちを理解することもせず、不満ばかり。何と申し訳ないことをしたのか…。心が重ならないのは、私の関わり方にも原因があったのです。 

昔、息子に言われた「お母さんが一方的に話しているよ」という言葉も思い出しました。これまでの日々を挽回すべく、もっと話を聞こうと決意。といっても、ただ耳を傾けるだけではありません。「それぞれが違う考えでいい」。当たり前のことですが、それを強く心に留めて、「夫はどんな思いなのか」を一つ一つ考えながら、受け止めていきました。そうすることで、夫の心も安定すると思ったから…。そんなある日、夫がこぼした本音。「家族にどう関わったらいいのか分からなかったんだ」。 

私の関わり方が変わると

それなら、寂しかった夫の心が少しでも満たされるように、私から愛情をかけていこう…と答えが見えました。夫の帰りが遅く、夫だけご飯の時間がずれた時に、私も食卓に座って話を聞いてみたり…。少しずつ心がつながっていく実感がありました。 

夫は、一年半ほど前から手と足の震えがあり、経過観察中です。「つらいだろうな…」。ひどいけいれんが一週間ほど続いていたある夜、夫の体にそっと手を当てました。すると、不思議とすーっとけいれんが落ち着いたのです。しかも、それ以来、頻度が減少。夫に伝えたところ、「隣にいてくれるおかげで、安心するんだ」と、うれしそうに言ってくれました。最近は、けいれんは、ほとんど出ていません。 

「今なら、少しおまえの気持ちが分かる気がする」。これまで、何を話しても思いを受け止めてくれなかった夫のひと言に、救われました。さらに、「今が一番仕合せだよ」とも。私自身も日々、夫の言葉に励まされたり、笑ったり。だから、「私も今が一番仕合せ。ありがとう」と伝えました。やっと「悔いを残さない人生」のスタート地点に立てた私たち。2人で心を重ね、手を取り合って歩んでいきます。 

※既に公開中の、この方のご主人からの「喜びの声」も、併せてご覧ください。

 

「教え」を学び 「真理」に悟りを得て 心(人生)に生かせる人は皆
    相手の気持ちを受け止め 正しい関わりを深めてゆける
 仕合せを共有し 会話の絶えない家庭の姿が ここにある
「教え」のある家庭に 夫婦の運命は重なり
    互いの実体を 「真理」に生きて高めることに 気持ちが向かう
 二人の会話も深まり 共鳴 共感し合う人生が始まってゆく

「教え」を学び 「真理」に悟りを得て
   心(人生)に生かせる人は皆
  相手の気持ちを受け止め
     正しい関わりを深めてゆける
 仕合せを共有し
   会話の絶えない家庭の姿が
             ここにある
「教え」のある家庭に
    夫婦の運命は重なり
  互いの実体を
   「真理」に生きて高めることに
           気持ちが向かう
 二人の会話も深まり
   共鳴 共感し合う人生が
            始まってゆく

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』19ページ(中略あり)