No. 1287

認知症の義母が元気に!
「家族一丸」が生み出す力
(長野県YK/60代女性/主婦)

97歳になった義母は、認知症ではあるものの、まだまだ元気。その義母が今年に入り、何度も転倒。手首、鎖骨、肋骨(ろっこつ)の骨折、背骨の圧迫骨折…と立て続けに負傷したのです。

夫婦で心に寄り添って

「高齢で骨折すると、内臓も弱って歩けなくなる」など、さまざまな情報が耳に入ってきました。実際、義母もひどく痛がり、言葉も話さなくなってしまいました。

それでも、動じることも、迷うこともなかったのは、「家族が一丸になれば、治癒力が上がる」と神の教えで学んでいたおかげ。「お義母さんがいてくれるから、私たち夫婦が仲良くできるんだよ」「ずっと一緒にいたいから」などと夫と一緒に伝えると、義母は涙を流します。これまで聞いたことのなかった、苦労した生い立ちも話してくれ、夫と二人、心を重ねていました。

感情をぶつけられても…

義母は徐々に回復。「家族一丸ってすごい」と感謝を深めていた矢先のこと。夫と一泊二日で出掛ける用事があり、義母の世話はショートステイでお願いすることにしました。義母には何日も前から伝えていたものの、当日は忘れていたのでしょう。「何でここに泊まるの?」と怒り、翌日迎えに行くと、「ずっと預けられると思った!」と泣いているのです。

「心を開いてくれた」。不思議とそう思いました。もともと、自分の感情をあらわにしない義母が伝えてくれた「本音」と感じたのです。私が「ごめんね。もう絶対に寂しい思いをさせない」とハグをすると、夫も「こんなに大事に思っているんだよ」とギュッ。すると義母は、「あんたたちは言葉が足りないんだよ」と言いながらも、落ち着いていったのです。

この家族だから味わえる仕合せ

不思議なことに、翌日から義母の様子は元通り…どころか、数年前の状態に若返っていました。お勝手に入ってお米をといだり、レンジで食べ物を温めたり。話も普通にできて、「心が健康ってこういうことだね」と、夫と喜んでいます。

人の世話になるのが嫌な義母は、手助けしようとすると、「いいからどいて!」と言います。ある日、そんな義母を心からいとおしく感じ、思わず「どかないよ~」と抱き締めていました。すると、義母は「優しくていいお嫁さんで良かった」と抱き返してくれたのです。お互いに泣きながら…、体中の細胞が沸き立つような幸福感に包まれていました。

気丈に生きてきた母。そういう年代だから、性格だから…で終わらせず、今の義母の心を大切に関わりたいと思います。この家族と一緒だからこそ、味わえている仕合せ。「極楽はこの世にある」と神が言われる意味を、身をもって感じています。

――仕合せの基は 和のある家庭――
出会いに感謝し 思いを語る
 「家庭」が育む和心が 「真理」に生きる人をつくってゆくのである
 家族の心重なり合うほど 真の「仕合せ」 我が家に根付くと申す

――仕合せの基は 和のある家庭――
出会いに感謝し 思いを語る
 「家庭」が育む和心が
    「真理」に生きる人を
        つくってゆくのである
 家族の心重なり合うほど
    真の「仕合せ」
        我が家に根付くと申す

『真実の光・神示 平成23年版』115ページ(中略あり)