No. 1282

家族の話が聞けない自分
生き方が変わっていく感覚
(石川県HN/50代男性/医療従事者)

結婚して18年。妻には苦労させたと思います。テレビを見ながら、「このコメンテーターは何言ってんだ!」「政府は何やってんだ!」と批判の言葉を連発。自分の感情はあらわにするくせに、家族の気持ちを聞くのは苦手。小学生の次女が、大好きなアニメの話をすると、「また始まった…」と心の中で毒を吐いてしまうのです。 

次女は、学校での大事な話を妻にばかり言うようになり、面白くない私は、「何で言わないんだー!」と、まるで瞬間湯沸かし器。「お父さんは怒るから怖い」と逃げられてしまうのでした。おまけに、長女と話した時には、「ただ私の話を聞いてほしかっただけなのに…」と言われ、反省しきりでした。 

幼少期から振り返ると…

神の教えを学んでいる身なのに、人の思いを受け止めたり、察したり…がこんなにもできていなかったとは気付きもしなかった私です。あらためて、「もっと寄り添える自分になりたい」と強く思いました。そんな時、ふと脳裏によぎったのが、同居の父との関係でした。 

幼少期から、話を聞いてほしくても、父は自分の思いを話すばかり。「どうせ父は話を聞かない」と避けてきた…。気付かないうちに、子供たちにも、当時の私と同じ思いをさせてしまっていたのです。父の思いも聞ける自分にならなくては…と、目指すべきことが見えてきました。 

自分から踏み出した大きな一歩

神の教えを何度も学んでいると、「会話のある家庭」このフレーズが心に染み込んでいきました。いまさらながら、父に「おはよう!」と、毎朝元気に呼び掛け続けていたら、共鳴するのか、やがて父も同じように返してくれるように。それだけですが、うれしくて、会話も徐々に増えていったのです。 

とはいえ、元来の性格は簡単には変わらず、父の話を遮ってしまうこともしばしば。それでも、「さっきは悪かった」と自分から謝れるようになったこと。これは、今までとは違う変化です。とげとげしかった心が丸くなれたような、不思議な感覚。それができるようになったのは、妻が私に寄り添って、「このままでいいの?」などと、さりげなくフォローしてくれていたから。今になって分かり、感謝が膨らみます。 

娘たちが話をしているとき、「何を楽しいと感じているのだろう?」などと考えながら聞いている私がいます。年頃ですが、いろんなことをよく話してくれるように感じます。何でも話したくなるような温かい家庭がつくれるように、毎日、努力中です。

「信者の道」を歩むところに
    人は誰も和心芽吹き始めて 「仕合せ」引き出す家(家庭)を手にできる
 神の教え「真理」を学び深めるほどに 「道の真理」が我が家の心を明るくする
 夫婦仲良く 会話を楽しみ 親子は寄り添い 思いをつなぐ
 時(時代)流れ 世代を超えて 我が家の姿(人生) 心の道に受け継がれてゆく
――仕合せの基は 和のある家庭――
    真理に生きる家の姿(存在)と申す

「信者の道」を歩むところに
 人は誰も和心芽吹き始めて
  「仕合せ」引き出す家(家庭)を
             手にできる
 神の教え「真理」を学び深めるほどに
  「道の真理」が
       我が家の心を明るくする
 夫婦仲良く 会話を楽しみ
    親子は寄り添い 思いをつなぐ
 時(時代)流れ 世代を超えて
  我が家の姿(人生)
      心の道に受け継がれてゆく
――仕合せの基は 和のある家庭――
  真理に生きる家の姿(存在)と申す

『真実の光・神示 平成21年版』108ページ