No. 1245

根っからの短気な私が
穏やかに生きられる喜び
(千葉県HN/60代男性/リフォーム営業)

私の短気は、父親譲り。持っていた袋が机にぶつかるとイライラ。家族が思いどおりに動かないとイライラ。妻が孫を叱る姿を見て、一緒にイライラ。家族は、まるで腫れ物に触るように私に接し、妻との関係は冷えきっていました。これじゃいけないと感じつつも、長年染み付いたものを、そう簡単には変えられませんでした。

変化のきっかけは妻のひと言

会社では営業本部長を任せられ、仕事が一番、家庭は二の次。これまた成績がトップでないと、気が済まない性分でした。そんな私ですが、昨年、65歳で定年に。仕事はそのまま続けることになったものの、本部長の肩書はなくなり、平社員のような立ち位置に変わりました。その喪失感で、心に穴が開いてしまったのです。

妻が、「今まで頑張ってきたんだから、早めに家に帰っておいで」「あなたはトップでないとやってけない人だから、いつでも辞めていいよ」と言ってくれました。息子も、「これからは、おかあとゆっくり一緒に過ごすといいよ」と。自分のつらさと苦しさを分かってくれる人がいる。感謝で涙が出てきたのは初めてでした。この心の変化が、次の変化を起こしたのです。

神の教えを学ぶうち、家の中でふと見えてきた妻の姿。私の枕カバーなんかも、小まめに洗ってくれています。見えなかった一面に気付いた時、心底感謝が湧いて、「ありがとう」の言葉が出てきました。もともと趣味で育てていた野菜。家族に喜んでほしい…という思いが膨らみ、丹精込めて作るようになりました。その野菜を、妻と娘がおいしく調理してくれる…、それも当たり前ではなかったと、見えなかった景色がまた見えたのです。だから、「お店の味だね!」。これまで言ったことのない言葉を伝えました。家族だんらんの時間に心からの仕合せを感じる私がいました。

神が、仕合せに必要と言われる「夫婦仲良く」「親子仲良く」。一番大切なものを一番欠いていたことに気付けたおかげで、意識が変わり、私の心も、家庭の雰囲気も、穏やかで明るいものになっていきました。

家庭も、仕事も仕合せに流れて

ある朝、夫婦で出掛ける用事があるのに、妻がなかなか起きてきません。こういう時の私は、「なぜ約束を守れない! 旅行の日だったら、さっさと起きるくせに!」と嫌みを込めて怒鳴りつけていました。でも、その時は不思議と、妻の前日の様子を思い返していたのです。夜遅くまで孫の面倒を見ていた。お風呂に最後に入ったのも妻だった。自分も手伝えばよかった。妻に、「用事は一人で済ませるから、ゆっくり休んでていいよ」と声を掛けていました。私にとっては、大きな生き方の変化でした。

「相手にも思いがある、事情がある」そう思ったら、短気もガガガと出てきません。自分でも驚くほど、売り言葉に買い言葉になることが全くないのです。娘は「お父さん、最近怒らなくなった。ギスギス感がなくなったね」と言ってくれました。

仕事でも、実績主義だった心が変化。お客さまに喜んでほしい思いが高まり、軽やかな心で楽しく働けています。仕事から帰ると、「ご苦労さま、疲れたでしょう」とねぎらってくれる妻。過去の我が家を思うと、信じられないやりとりです。家族の調和が取れていると、人生が仕合せに、スムーズに回っていくことを、心から感じています。

人は 無限の支え 「愛」の中に生かされている
 なれど 「真実」気付けぬゆえに 不平 不満の心で日々送る者が多い
神に守られ 家族 友人 知人の縁に支えられし 我が身の幸運 気付けたときに
    人は誰もが 「心」満たされ 感謝心に包まれる
 感謝の思い深まるほどに 人は誰もが 奉仕心に生きんとする
 この心の姿こそが 「仕事の真理」に生きる人の姿と申す
 生きて 皆の人生 満たされてゆく

人は 無限の支え 「愛」の中に
           生かされている
 なれど 「真実」気付けぬゆえに
  不平 不満の心で日々送る者が多い
神に守られ
 家族 友人 知人の縁に支えられし
    我が身の幸運 気付けたときに
  人は誰もが 「心」満たされ
          感謝心に包まれる
 感謝の思い深まるほどに
  人は誰もが 奉仕心に生きんとする
 この心の姿こそが
    「仕事の真理」に生きる
            人の姿と申す
 生きて 皆の人生 満たされてゆく

『真実の光・神示 平成19年版』69ページ(中略あり)