タイル職人歴、30年以上。じき引退という年なのに、ありがたいことにあちこちから仕事を頂き、一介の職人としては、現実離れした状況に身を置いています。
自分が役立てるポイントは?
転機は、15年前でした。私の工法は、天然の石やレンガなどを使い、ゼロから作り上げていきます。ただ、時間もお金もかかるこのやり方だけでは食べていけず、手広くしたところ、今度は仕事に追われ、パンクしてしまったのです。
「人には、神から与えられた運命、強みがある」と、神の教えで学んでいます。私は、決して技術力が特出しているわけではありません。ただ、「亀のようにコツコツと」やるのは得意です。目の前の仕事を真面目に、誠実に。これまでの工法に絞ってやろうと、焦点が定まった思いでした。
後々実感する神のご守護
やっている仕事は前と同じ。変わったのは、そこに向き合う自分の心です。この世界では、依頼主の強い要望で一からやり直しになることもざら。「何とかならないか」といった状況で、別の職人から私に仕事が回ってくることもあります。
やることはシンプルです。「なぜ、細かく要望されるのか?」依頼主の言葉と本心はぴったり一致していないことも多いので、「“本当”はこうしたい」の、“本当”をつかめるように、時間をかけて伺います。時に、話は相手の生い立ちにまで及びます。
仕事に直接関係ないようでも、それを伺った上で提案すると、不思議とうまく着地していきます。一からやり直しても、後々「あの時、ここに時間をかけたおかげで、信頼関係が築けてスムーズに進んだ」などと、思いも寄らない形で、神のご守護を実感できるのです。
心からの100点を求めて
建築は、作ってしまえば終わりの世界。そのような中で、依頼主の方から、「我が家にいつでも来てください」「あなたに出会えて良かった」などと言っていただき、職人冥利(みょうり)に尽きます。「本心からの100点」を頂けたと感じるのです。
周りが敬遠する難しい依頼にも、楽しく取り組んでいること。仕事が人からの紹介、紹介で回ってきて、途切れないこと。世の人から見たら、私は「不思議だらけの職人」のようです。一つ一つの現場で、心からの100点を頂けるように、あらん限りの力で応えていきます。
――神が与えし我が「運命」 世(社会)に役立つ「力」を秘めている――
この一言 信じて生きるべし
「生きる」思い(決意)深まるほどに 人は皆 「働く」意欲に満ちると申す
仕事――出会いを生かし 相手の思いに沿って事をなす
自然と 世の流れに乗って生きられる
互いの「運命」重なり合うほど 努力も実り 成果も上がるのである
――神が与えし我が「運命」
世(社会)に役立つ「力」を
秘めている――
この一言 信じて生きるべし
「生きる」思い(決意)深まるほどに
人は皆
「働く」意欲に満ちると申す
仕事――出会いを生かし
相手の思いに沿って事をなす
自然と 世の流れに乗って生きられる
互いの「運命」重なり合うほど
努力も実り 成果も上がるのである
『真実の光・神示 平成21年版』51ページ(中略あり)