友人が、教会図書を夫婦で読み合う中で、すごく良い方向へ行っていると話してくれました。その話を聞いて、まず思ったのは、「うちは無理!」。今まで、何度か声を掛けても、夫の反応はいまひとつ。「夫婦で教えに触れて、家族で実践できるように」と願っていても伝わらず、ずっとモヤモヤしていました。
“どうして”を伝えてみたら
友人の「ただ『読みたい!』じゃなくて、“どうして”を伝えるといいよ」というひと言で気付きました。「思いを伝えるのが会話」といつも学んでいるのに、「お願い事」だけで、「理由」は言わなかった。しかも、はなから無理と思ってしまう自我の強さ。まず、素直に伝えてみようと思ったのです。
どうして一緒に読みたいのか、思い切って伝えたら、夫から「分かった」という返事。びっくりしました。その晩から読み始めると、「これだったら俺もできる」との感想。それ以来、毎日続いています。「夫に言っても、どうせ断られる」は、先入観だった。思いがすっと伝わり合う、それがうれしかったです。
読み合わせで深まる気付き
不思議と、読んだ内容がその日の出来事と重なって、いつも驚かされます。ある日、自閉症の次男が、ストーブを片付ける時にぶつけてしまいました。夫が注意すると、感情的になって部屋に閉じこもってしまったのです。その日の夜、読み合わせをしていると、夫が、「分かった! 俺、ストーブのことばかりで、子供の心を思いやれていなかった」と言うのです。夫がすぐ謝りに行くと、「今度は許さないからね!」と言っていたとのこと。2人で思わず笑ってしまいました。素直な心を持った子なので、表現はいつもストレート。でも、その真っすぐさに、親として向き合う心を気付かせてもらった思いです。
自分を見詰める心が持てて
このところの私は、何かあっても、「何で、こんなことになったんだろう?」と見詰め直すことができるように。外出先でトラブルが起こり、次男が不機嫌になった時も、「子供の気持ちを聞かなかったからだ」とすぐに反省。昔だったら、「お父さんが悪い」「おまえが悪い」と、お互いになすり付け合っていたでしょう。そんな夫婦げんかもなくなって、確かな変化を感じるのです。
先日、読み合わせを終えると、「お父さん、ありがとね」と伝えていました。「きょうも、いろいろな話ができて良かった」という思いが、自然と言葉に。夫は、「何! 急に!?」と照れながらも、うれしそうでした。
最近では、仕事の話などもしてくれるようになりました。「同僚の愚痴を聞いて困っている」という夫に、「そうやって聞いてあげるだけでも奉仕、教えの実践だよ。すごいじゃん」と、本心から伝えている自分がいます。
「素直に教えを実践し、素直に思いを伝える」。それだけで、あれよあれよと好転した夫婦関係。「うちは無理!」の壁を打ち壊したら、思っていた以上の景色が広がりました。これからも、何でも本音を伝え合える夫婦を目指していきます。
神が表す神示「真理」を 心素直に受け入れてごらん
たちどころに 人生が大きく守られてゆく
縁ある人を思い 優しい心が引き出される
このとき 人は誰もが 「運命」が導く生き方ができている
神が表す神示「真理」を
心素直に受け入れてごらん
たちどころに
人生が大きく守られてゆく
縁ある人を思い
優しい心が引き出される
このとき 人は誰もが
「運命」が導く生き方ができている
『真実の光・神示 平成28年版』79ページ