No. 1126

相次いで両親が他界…
悲しみも喪失感も乗り越える
(新潟県SK/50代女性/英会話講師)

今から23年前のことです。9月の初旬に母が亡くなり、下旬には父まで…。一人っ子の私をかわいがってくれた両親を、相次いで失ったのです。この先一人でどう生きればいいのか? どうしてこんなことになったのか? つらくてつらくて、神様からも心が離れました。 

神に心を救っていただこうと… 

言葉ではとても言い表せない悲しみと喪失感。「この心を救ってくださるのは、神様だけかもしれない」という気持ちが芽生え、偉光会館に行きました。最初は、つらさをひたすら訴える祈願…。次第に、スポンジが水を吸収するように、神の教えが心に染みてきて、「両親はどんな私を喜んでくれるだろう」と考え始めていました。やっとの思いで仕事をしながら、愛犬に心を支えてもらう毎日。ところが、そのうち、うつ病を発症してしまったのです。 

色のない、真っ暗な世界。医師からは、両親を亡くした喪失感からくる症状と言われました。自分では乗り越えたはずだったのに…。仕事は辞めざるを得ず、外出もできなくなってしまいました。 

欠けているところを祈願して 

そうだった、私はこういう人間だった…。見えてきた心の奥底。私は母に似て、一見明るい人間です。でも、本当は他人に「つらい」「寂しい」が言えません。そして、人のちょっとしたひと言を気にする心の弱さ。これが私の実体。神にはつらさを訴えるだけでなく、「明るく強い心を下さい」と祈願するようになりました。少しずつうつ病の病状が落ち着いてきて、得意だった英語を生かし、英会話教室の講師を始めました。 

繊細な実体の自分だからこそ、相手の気持ちを丁寧にくみ取っていく…、それを意識する中で、「あなたは明るくて好き」「あなたといるとパワーをもらえる」と言っていただくまでに変わりました。教室の生徒や保護者との縁も広がり、この仕事に就いて10年目の今年、何と分教室を開くことがかなったのです。 

スキップして出勤したいくらい、毎日軽やかな心。気が付くと、何かあっても立ち直りが早くなっていて、心が前に前に動いている感覚! うつ病の症状も落ち着いています。 

天涯孤独ではなかった! 

昔、人から「天涯孤独ね」と言われ、ひどく落ち込んだ私…。でも、今、いとこたちが実のきょうだいのように声を掛け、支えてくれます。にぎやかで楽しくて、「親が残してくれた縁」を思うと、両親への感謝は膨らむ一方です。偉光会館のご神前でも、両親が眠る神玉園でも、お礼やうれしい報告をすることが増えました。 

人生にはいろいろなことがあるけれど、この神にすがれば、どれほどつらく、絶望的な状況も乗り越えられる。そればかりか、「人に必要とされる仕合せ」を感じられることを体感しました。心が喜びいっぱいの私の姿に、両親もきっと安心していると思います。

祈願重ねて 心の安泰図るほど 我が人生に「生きる」勇気が込み上げる
人生は 我が「運命」を磨き 我が「力(能力)」を世に役立たせんと生きるほど
    多くの出会いが我が人生の支えと返る
 神に出会いし人の心は 明るく 強い
 全ての出会いを悟りと返し 「生きる」喜び味わえる

祈願重ねて 心の安泰図るほど
   我が人生に
     「生きる」勇気が込み上げる
人生は 我が「運命」を磨き
  我が「力(能力)」を
    世に役立たせんと生きるほど
   多くの出会いが
        我が人生の支えと返る
 神に出会いし人の心は 明るく 強い
 全ての出会いを悟りと返し
       「生きる」喜び味わえる

『真実の光・神示 平成21年版』125ページ(中略あり)