ちょうど1年前に掲載された、三女の「喜びの声」を読みながら、いろいろな思いが込み上げます。娘が生きていること。家族みんなが笑顔で過ごしていること。神を知らなければ、この姿はなかったでしょう。
ようやく夢をかなえたのに…
幼い頃から食べることが大好きで、私が作った物をニコニコと頬張る娘たち。その姿がかわいくて、離乳食から全て手作りで食卓に出してきました。三女は、小学生になると、「お母さんのご飯を食べると仕合せになる。だから、私も料理で人を仕合せにしたい!」と言うようになりました。その言葉どおり、調理師免許を取り、レストランに就職。ところが、ほんの数カ月で娘の人生は一変したのです。
食事中に、アナフィラキシーショックを起こして救急搬送。「今夜が山です。会わせたい人がいれば、呼んでください」と驚くべき医師のひと言。命の峠を乗り越え、退院できた時は、私も夫も、心から安堵(あんど)したものです。
「できること」をつかんで
しかし、娘からは笑顔が消えました。「もう料理の道には進めない。生きててもつらい…」そう言って泣きました。何とかしてやりたい。でも、どうしたらいいか分かりません。その中で、できることが一つ。「夫婦の心を重ねる」と神の教えで学び、夫に頼っていきました。夫は、「アレルギーは出ちゃったけど、調理学校に行かせて良かったね。料理の基礎ができてるから、自分で作って、食べる楽しみがある」。その器の大きさに驚き、感動したのです。
「アレルギー成分を使わない料理を、一緒に作ろう」「生きててくれるだけでいい」娘にそんな話をしました。私だけでなく、家族みんなが同じ気持ちでした。娘は、貝類が特にダメで、匂いだけで具合が悪くなります。「あの店は、前を通ると貝の匂いがするから、気を付けてね」長女や次女は、そんなことまで教えてくれるのです。
乗り越える原動力は家族の愛
娘に少しずつ笑顔が戻ってきて、数年前に結婚。今は、私たちと同居しています。婿に、「アレルギーで大変なのに、何で結婚してくれたの?」と聞くと、「アレルギーは関係ないです。性格がすごく良くて、いつも笑ってる。ずっとこの笑顔が見たくて結婚したんです」と言ってくれました。家族みんなの愛が引き出した、娘の笑顔です。涙が込み上げてきました。
今、娘は、本当に楽しそうにキッチンに立ち、家族や身内に料理を振る舞ってくれます。私たちも、おいしいからとつい食べ過ぎて、太ってしまいました。娘は言います。「私の料理で、みんなが笑ってくれるのが一番うれしい」と。
見渡すと、すぐそばに家族の笑顔。神の教えを知り得た中で歩めるこの人生が、何よりも心が安らぎ、仕合せです。
※既に公開中の、この方の娘さんの「喜びの声」も、併せてご覧ください。
和心育つ家庭を求めて 「真理」に生きてごらん
自然と 家族の心は 寄り添い 重なり合って 支えて「生きる」心が育ってゆく
家族の触れ合いを通し 心の不安 迷いは治まるのである
神に思いを預け 日々「真理」に生きる心が強くなるほど
心の動きは安定し 「生きる」希望が持てる
安定した心に 「運命」の力が引き出されてゆくのである
和心育つ家庭を求めて
「真理」に生きてごらん
自然と 家族の心は
寄り添い 重なり合って
支えて「生きる」心が育ってゆく
家族の触れ合いを通し
心の不安 迷いは治まるのである
神に思いを預け
日々「真理」に生きる心が
強くなるほど
心の動きは安定し
「生きる」希望が持てる
安定した心に
「運命」の力が
引き出されてゆくのである
『真実の光・神示 平成25年版』89ページ (中略あり)