No. 1093

ただの鼻血から始まった!
人生が救われていくドラマ
(東京都MS/60代女性/主婦)

2日連続で鼻から出血。拭けば止まるし、ただの鼻血…と思いつつ、毎回、左の鼻からだと気付き、ふと「耳鼻科に行こう」と心が動きました。この時から、私の救いのドラマは展開されていったのです。

大学病院を紹介され、検査した結果、病名は「がん」。匂いの神経に発生した悪性腫瘍でした。お医者さんが、ホルマリンに浸かった、球体のがん組織を見せながら、いろいろ説明してくださいました。大変珍しいがんで、10年近く前から私の体に潜んでいたこと。幸い初期で、転移はなかったものの、「残念ですが、手術後は、生涯匂いを失います」との説明も受けました。

争いを避けているつもりが…

がんが私の体をむしばみ始めた10年前と時を同じくして、心に潜み始めた「あるもの」。それは、夫に本音を言えない「寂しさ」でした。

人にノーが言えない私、反対にガンガン言う夫。仕事の忙しさもあったのでしょうが、10年ほど前からは輪をかけて荒々しくなり、心の溝は一段と深まりました。でも、表面上は平和な我が家。「争いを避けよ」という十教訓を意識してきたから…。

心の怖さと素晴らしさを知って

「争いたくないから、私が我慢」。子供の頃からそうでした。多忙だった両親に悩みを相談したことはありません。結婚後は、両親と義父母、計100回にわたる入院も支え抜きました。

そんなこんなで、我慢は当たり前。「寂しい」なんて言うと、夫が気を悪くする。だから「絶対言わない」と決めたのは私です。争いを避けようと、「ひたすら耐える」選択をしたのも私。でもそれは、忍耐ではなく、「自我の強さ」でした。医師が見せてくれたホルマリン漬けの球体が、私の不健康な心そのものに見えたのです。

心の怖さを思い知った一方で、心の素晴らしさも知りました。がんを宣告された時、肩を震わせて涙を流す夫。そこから伝わってきた、私を案じる心。安心感に包まれて、「助けてほしい」も、「そういう言い方は傷つくな」も、不思議と言えるようになりました。「そうか、ごめん」。その夫の言葉にも、包容力を感じたのです。

神が私に下さった真の救い

私のがんは脳に近く、難しい手術とのことでしたが、何の不安も生まれません。「人生の中で一番心が安定している!」。深い深い感慨を味わいました。9時間もの大手術も無事に終わり、匂いを失った悲しさより、命を救われた感謝でいっぱいでした。

がんは完治し、今は経過観察のみ。検査すると40代並みの数値が出て、手術前より健康です。感謝、感謝で過ごしていたある日…、おつゆの香りをふわっと感じたのです。匂いが戻った!! うれしくて、夫や息子と家中の物を嗅ぎ回りました。医師も「えー! 戻ったの!?」と驚かれ、ごくまれな良い症例として、学会で発表されることになったそうです。

毎朝、正六時の祈願を待つ間、夫が私の背中にそっと手を当ててくれます。その手から感じる夫の心のぬくもり。私の心からは寂しさが消え、「今が一番仕合せ」という思いで満たされています。これこそが、神が私に下さった真の救い。神に出会えて良かった…。ぽろぽろ涙がこぼれてきます。

「運命」に重なる人の心は 健康そのもの
「教え」に気付きを得て 「真理」に生きる家庭を築く努力をする
 自然と 家族の気持ちは一つに重なり 互いに思いを語る会話が増える
 運命に重なる心の動きが取れて 病気 事故・災難が消えてゆく
 家族一人一人の心は常に安定し 不安に迷う思いは起こらない

「運命」に重なる人の心は
          健康そのもの
「教え」に気付きを得て
    「真理」に生きる家庭を築く
             努力をする
 自然と
  家族の気持ちは一つに重なり
    互いに思いを語る会話が増える
 運命に重なる心の動きが取れて
    病気 事故・災難が消えてゆく
 家族一人一人の心は常に安定し
     不安に迷う思いは起こらない

『真実の光・神示 令和4年版』71ページ(中略あり)