(山形県HS/60代女性/主婦)
数年前、2人の娘が嫁ぎ、夫が定年を迎え、少し息がつけると思った矢先、くも膜下出血で倒れた私。生死の境をさまよいながらも、大手術の末、医師が驚くほどの奇跡で命を救われました。意識が戻ると、夫や娘の顔が思い浮かび、いとおしさが込み上げました。特に末っ子の三女は自由奔放で、私と全く違う性格。つい「それは心配だから…」と制止しては、反発を買っていたのです。「もっと気持ちを聞いてやればよかった」。人生は有限であることが身に染みて、「突然会えなくなるかもしれないのだから、もっと思いを聞いて、伝えて、家族と本音で語り合いたい」と思ったのです。それが、自分の生き方を変える力になりました。
親子の心の交流に生きる力が
退院した私を、三女が涙ながらに迎えてくれました。「私は何一つ親孝行していない。お母さんの身の回りのことは、私が全部するから」。私を思う深い愛が胸に迫り、心を込めて伝えました。「私こそ、あなたの気持ちも聞かないで、親の思いを押し付けてきてごめんなさい」と。初めて話した私の本音を、娘は優しく受け止めてくれ、心が通い合うのを実感。「早く元気になろう!」と、生きる気力が湧き上がりました。おかげで、リハビリは順調。何と後遺症が全くなく回復したのです。
冷静に気持ちを語り合えて
そんなある日、三女から、「結婚相手が見つかった」と、突然打ち明けられました。それも、知り合ったきっかけは出会い系サイトと言うではありませんか。以前なら、即座に「やめなさい!」と止めたはず。娘も黙り込んだでしょう。それが、「そういうサイトは心配なんだけど…」と、落ち着いて思いを伝えられました。さらに、「どうして、その人と結婚したいと思ったの?」と、娘の気持ちも聞けたのです。「真剣に結婚を考えている人ばかりのサイトだよ」「いい人だから、お母さんたちにも、彼に会ってほしい」。娘も穏やかに応えてくれました。
一人で抱え込まず、すぐに夫に相談できたのも、昔の私から変わったところ。以前は、「余計な心配は掛けたくない」と、気掛かりなことも言わずにとどめていたのが、うそみたいです。夫は、「そうか」と冷静に受け止め、娘の気持ちを応援していこうと言ってくれました。思っていることを確認し合い、夫婦で気持ちを一つに進んでいける。大きな安心感を味わいました。
本来、絶対に得られない人生を
その後、お相手の方と会ってみると、人柄も良く、とんとん拍子に結婚へ。今では子供も授かり、仕合せな家庭を築いています。盆や正月には、3人の娘の家族全員が我が家に大集合。夫は、お婿さんたちとお酒を酌み交わしながら、話に花を咲かせています。時には、相談事に乗ることも。私も、娘や孫に囲まれて、夢のようなひとときを過ごしています。子供たちには、「何よりの親孝行をしてもらっているよー」と、折々に感謝を伝えています。
山形は、家族の縁が薄い人が多いと、かつて神示教会の勉強会で教えていただいたことがあります。私自身、良かれと思って、本音を話さずにきました。夫や子供を大事に思うがゆえに、擦れ違っていたのです。本来なら、あのまま孤独で寂しい晩年を送っていたでしょう。人としてのあるべき生き方を知らなければ、絶対に得られなかった人生を、今、送れていることに、大きなご守護を感じます。病で倒れたのは、「仕合せな家庭」を手にするためのきっかけだった…。時たつごとに、その思いを深めています。全てが仕合せにつながる人生を送れる喜びを、縁のあった皆さまと共に味わいたいです。
人生は
有限の時代(とき)の中に
神が与えた運命(いのち)と
悟るべし
「教え」を学び
「真理」で家族に関わる努力を
欠いてはいけない
この努力を重ねるほどに
「運命」の力が
家族の心を一つに重ね
生きがいを生む
「生きる」尊さを知った
人間(ひと)の姿が
ここにある
(令和6年7月15日〈中略あり〉)

