No. 1919

心が折れた、同僚との別れ
前を向いて生きる原動力は

(宮崎県TS/60代女性/障害者施設職員) 

長年勤めた保育施設を、晴れやかな気持ちで定年退職して間もない頃、経験したことのないほど心を痛める出来事があったのです。仕事を引き継いだ同僚の急死…。喪失感と同時に、もっと配慮してあげられたのでは…という自責の念に襲われました。 

つらい中でも真理が心の軸に

あまりにショックで、心がすっかり折れてしまった私。「お母さんは精いっぱいやった。尊敬しているのよ」「そばにいるからね」と娘たち。元同僚たちも、「何の責任も感じることはないですよ」と寄り添い、励ましてくれたのです。それでも、心の迷いはなかなか取り切れませんでした。 

私は、力を振り絞って偉光会館へ。人としての生き方を学んでいると、私に語り掛けられているかのように、心に響いてきました。人は一人では生きられない。人に関わることで成長できるし、私でも誰かの役に立てる。「逃げてはいけない」と、生きる力が込み上げてきたのです。ちょうど、「手を貸してほしい」と声を掛けてもらったことから、思い切って障害者施設で働くことに。娘たちも喜んでくれました。 

出会いを大切にする心で仕事へ

以前は役職に就いていた私は、心のどこかに、人より仕事ができるというおごりがあったかもしれません。でも、今回、周りの人たちの温かさに、どれほど支えてもらったか…。みんなのおかげで働けていたと、よく分かりました。自分にできることに精いっぱい取り組み、周りの人の役に立つ。それが、亡くなった同僚も含め、縁のあった人たちへの恩返し。「一つ一つの出会いを、これまで以上に大切にしたい」という思いで、新たな仕事に臨んだのです。 

意識したのは、人の心を大切に、相手の話を最後まで聞くこと。自分は気を使ったつもりでも、相手にしてみれば、傷つくことだってあるからです。「相手の思い」を、まずは肯定的に受け止める。そして、「自分の思い」は、言葉を選んで伝える。さらに、「何かできることは…」「私が代わりに…」と、積極的に声を掛け、率先して動くように心掛けました。 

障害者施設の同僚は、初対面なのに、一緒にいて気持ちが落ち着く人ばかり。利用者さんと本気で向き合う姿に感動することも、しばしば。皆さんの姿に刺激され、私も、本人や親御さんと懸命に関わっています。不安そうな表情の保護者に声を掛け、「お話しできて良かった」「心が軽くなった」などと喜ばれることも。「人の役に立ちたい」一心で過ごす中、いつの間にか立ち直ることができたのです。 

心を大切にする生き方を子孫へ

私は、信者籍を置いて以来、数々の奇跡を頂き、神に守られている実感を味わってきました。今回も、神示を学んでいなければ、いまだに心は沈んだままだったかも知れません。奉仕の心で人に役立つ生き方をする、その尊さを再認識できたからこそ、再び前を向くことができました。 

私の夢は、子や孫に、自分の姿を通して、自分を、家族を、そして周りの人を大切にする生き方を伝えていくことです。そのためにも、家族に愛され、信頼される私でいられるように…。これからも、人たる人の心を学び、人格を高めてまいります。 

有限の時を生きる人間は
  「運命」を世に奉仕することで
      「生きる」意味を体感する
 真の生きがいを手にし
  良き因を「心の道」に残してこそ
             命が生きる
「教え」を学び
  「真理」に生きるほど
    「心(運命)」磨かれ
   社会に奉仕する人(存在)と成る
 「命(運命)」を生かす
     人たる人の心が ここにある

(令和3年12月23日〈中略あり〉)