No. 1878

自分の弱さと向き合って
家族の絆が仕合せの土台を

(長崎県FM/60代女性/パート) 

問題を起こしたくなくて、ぐっと我慢。心に不満をためる日々は、夫の病気をきっかけに変わりました。病と向き合う夫を支えようと、家族で「和のある家庭」を目指したのです。「夫婦で信頼し合い、親子が絆を深めるところに、心が健康になっていく」。そうした“仕合せの仕組み”をみんなで確認するような日々。夫が旅立った時には、寂しさはあっても、悔いはありませんでした。しかし、その年の暮れ、私は肺炎で入院を余儀なくされたのです。 

正面から見詰めた自身の心

病院で、あらためて神示に触れていて、気が付きました。慣れない一人暮らしの中で、近くにいるんだから、もう少し気遣ってくれても…と、黙って娘を責めていたこと。息子にも、「生きるのがきつい」などと、電話でこぼしていたこと。父親を亡くした子供たちを思いやるどころか、自分のことばかり。せっかく見えてきたはずの“仕合せの仕組み”が生かせていない。大きな衝撃が走りました。 

この気付きが、自身と向き合う力になったのです。事何かあると、私の心にふっと浮かぶ「死にたい」という思い。そんな自分の弱さを知りながら、長年どうにもできませんでした。でも、私たちを愛してくれた夫を思ったら、これでいいはずがありません。「変わりたい」。心の底から熱い思いが込み上げて、朝夕、神に願いました。退院後、子供たちにも「ごめんね。お母さん、努力するから」と伝えたのです。 

それ以来、察してほしいと求めずに、自分から娘に思いを伝えていきました。「買い物に連れていってくれる?」。素直に尋ねると、「お母さんは友人と行く方がいいのかと思ってた」。娘も本音を話してくれました。「やっぱり家族よ。買い物だけじゃなくて、あなたの近況も聞きたいの」。会話がどんどん楽しくなって、一周忌の「明生の儀」では、本心から夫に報告できたのです。「あなたと歩んだ人生は最高でした。頂いた愛を忘れず、子供たちにしっかりつないでいきます」と。本当に不思議なのですが、確かに夫に届いた感覚がありました。しかも子供たちからも、「お父さん、喜んでたね!」。あの時の家族の笑顔と涙は、今も忘れられません。 

家族の会話に生きている実感が

「きょうは買い物ないけれど、一緒にお茶を飲みたいな」「いいね、お母さんおしゃべりしよう」。最近は、娘とのこんな会話がうれしいです。時に、強い言葉が返ってきても、子供にとって、それだけ思いがあるというだけのこと。「聞かせてもらってありがたい」。そう感じられるほど、私の心は強くなってきています。仕事においても、以前ならいら立っていた場面で、冗談を言えるまでに。自分でも、変わったなと思います。 

少し前、息子が言ってくれました。「うちの家族は仲がいいよね」。夫を送ってから2年。“仕合せの仕組み”を生かす思いは、どんどん深まっていました。そしていつの間にか、家族が同じ方向を見て、互いが互いを思いやり、みんなで歩けるようになっていたのです。ますます夫に安心してもらえるように。今、私の心は、しっかりと前を向いています。 

――仕合せの基は 和のある家庭――
 心で生きる人間は
  魂安らぐ「家」を求めて生きている
 「愛ある家」築けたならば
    人は誰も
      心明るく ゆったりできる
 六つの花びら咲き誇り
   子々孫々心の道につながってゆく

(平成17年9月1日〈中略あり〉)

※六つの花びら;神が人としての仕合せを六つの花びらに例えてお教えくださった、基本真理の一つ。夫・妻、男女の子供、健康、職業、生活、希望の六つに恵まれることが、人としての仕合せなのです。六つの花びらは、順にかなっていきます。夫婦が仲良く暮らすと、親子の仲も良くなります。そのような家庭を築けると、健康に恵まれ、人の役に立とうという意欲も枯れません。社会で活躍できるので、生活に困ることもなく、大きな希望を持って人生を歩めます。詳しくは『生命の歩み』84ページで確認しましょう。