(栃木県MK/30代男性/製造業)
神受祭(結婚)を挙げて、1年が過ぎました。“温かい家庭”を目指して、妻と二人で頑張ってきた1年でした。
昨年の秋にスタートした新生活。初めての土地に来た妻は、心細かったのだと思います。だんだん感情的になることが増え、言い合いも多くなりました。そのたびに込み上げる、夫として、もっとしっかりしなくっちゃという思い。「ごめん」「俺の問題だから」と謝ることが増えました。でもそれでは、お互いに黙り込むだけ…。何の解決にもなりません。自分には、何が足りないんだろう。日に日に考えるようになったのです。
関わり方のズレが見えると
家庭を一本の「木」に例えると、夫は家族を支える「根」の立場。ずっと学んできた教えが支えとなりました。けんかを避けたくて、「自分の問題だから」と抱え込む。これでは「支える」どころか、妻と向き合っていないと気が付いたのです。大切に思っているのに、家族との関わり方がズレてしまう。考えてみると、それは子供の頃からでした。私が小さい時に、両親は離婚。必死に働く母、頑張る兄に安心してほしくて、寂しくても「大丈夫!」と言ってきました。せっかく気付けたのだから、ここから直していこう。そう思いました。
気持ちを打ち明けた私に、妻は言ってくれました。「これからは、どんな思いも全部半分こだよ。一人で抱えないでね」と。うれしくて、涙があふれました。恐れずに本音を語り合えば、必ず家族の心は通い合う。会話の感覚もつかめたのです。それ以来、妻が感情的になっても、何に怒ってるのかな…と向き合えるように。会話しているつもりで、愚痴ってばかりだったとも気が付いて、「きょうは何してたの?」と尋ねることが増えました。その繰り返しに、いつの間にか減った「ごめん」。代わりに「ありがとう」が多くなっていきました。
本当に“しっかり”した存在に
心の芯から“しっかり”したくて、この頃は、出勤前に『生命の歩み』の本を開いています。わずかな時間ですが、読むのと読まないのでは大違い。職場で理不尽なことがあっても、祈願できて、すっと気持ちを切り替えられるのです。「自分をかばいたくもなるよな」と相手を思いやれるから、淡々と仕事に臨めます。その相手から、「すみませんでした」と声を掛けられた時には、驚きとともに大きな手応えを感じました。
ますます家族の関わりを深めて
母との関わりも深まっています。少し前には、妻に後押しされて、母を誘って偉光郷へ。みんなでゆったり過ごす中で、父親について尋ねることもできました。考えてみると、あまり父親のことを知らなかった私。母には、「自分の思いで話して、誤解させてもいけない」という気持ちもあったようです。そんな母に、育ててくれた感謝と、もっと話していきたい思いを伝えると、「ありがとう」と喜んでくれました。これから、ますます親子の縁も深めていきます。
夫婦で心を重ねる。何度も読んだ教えの深さをかみしめながら、妻と一緒に、一歩一歩成長していきたいと思います。
――家庭は
人の心(運命実体)を磨き 高め
悔いなき人生を歩み抜くため
必要な環境――
家族で「教え」を学び
「真理」のある家庭に
人は「心」が育まれてゆく
家族それぞれが
分(ぶん)と立場を悟り
触れ合う中で
人は「運命」に重なる人生が
歩めるのである
(令和3年1月23日)
※この方の奥さまからの「神の実在体験談」も、併せてご覧ください。

