(栃木県HK/30代女性/パート)
神総本部で神受祭(結婚)を挙げた、昨年の秋。その翌日から、私たちの新生活が始まりました。工場で働く夫は三交代の勤務で、残業はもとより、深夜に帰宅する日や、休日出勤も多くあります。「少しでも力になりたい」と思っていたのですが…。日中一緒にいられる時間はごくわずか。おまけに、関西で生まれ育った私は、なかなか関東の雰囲気になじめません。次第に孤独を感じるようになり、限界まで我慢しては、夫に感情をぶつけることが増えました。自分が本当に情けなかったです。
好転のきっかけは母のひと言
そうした葛藤を、母に話していた時のこと。「こっちの人って、何だかよそよそしいんだ」と漏らすと、「それって先入観じゃない?」。確かにそうかも…。そのひと言にハッとして、思わず自分を振り返りました。家にいても、出掛けても寂しくて、「何でここにいるんやろ」とまで考えていた私。全てをマイナスに受け止める裏には、夫を頼りきれない心があったと気が付きました。一人で気負い、気持ちをため込むのは私の弱点。穏やかに、丁寧に思いを語っていこう。神の教えが心に浮かび、気持ちが明るくなったのです。
どんどん明るくなっていく心
それ以来、「ちょっと無理かも」「泣いちゃってごめんね」などと、素直に伝えることを意識しました。夫は、「大丈夫だよ、頑張ってくれたね」と、これまで以上に受け止めてくれて、それだけで元気が出てきます。夫も、家族も、地元の友人だって、みんな気に掛けてくれていたのに、孤独だなんて随分傲慢(ごうまん)だった。そんな反省も生まれました。「孤独」と感じるときは、心の幅が狭くなっているサイン。そう気付き、もっと明るく強い自分になって、夫を支えたいと思いました。
私の気持ちが前向きになるほど、夫婦の会話が深まって、いつの間にか、生活リズムも合っていきました。夫の帰宅が深夜になるなら、日中少し寝ておけば、無理せず作りたての食事を出してあげられます。「おいしい、最高だね!」と笑う顔が見たいと、心に張りが出てきました。
つかんだことを生かして次に
新しい環境に慣れてきたこの頃は、近所でパートもしています。最初は緊張しましたが、そうしたときこそ祈願。自分の弱点に気付いているからこそ、等身大に、でも誠実にと願えます。気が付くと、気負ったり、気持ちを押し殺したりすることなく臨めていました。それどころか、同僚との会話も増えて、この土地が大好きに。そんな話を家でする時間もまた、楽しいです。
先日は、深夜に帰宅した夫と、「前だったら、この時間はけんかだね」と笑い合いました。夫と一緒になって、もうすぐ一年。心を守ってくださる神と、離れていても共に教えを学ぶ家族、支えてくださる方々のおかげで、一日ずつ積み重ねてこられました。あらためて、心から感謝しています。これからも、「一人でいたら、こんなに濃い毎日は過ごせない」と言ってくれた夫と二人で、ますます温かな家庭を築いていきたいです。
夫婦二人で「教え」を学び
家庭に生かす努力はいかに
「教え」が
夫婦二人の
心(運命実体)を一つに重ね
迷う思いを消す
夫婦の心の重なりが
家族の人生を「正道」へ導く
夫婦二人の心の重なりが
時代の流れ(変化)に乗って
「生きる」力(強さ)を生む
(令和3年7月4日〈中略あり〉)

