No. 1776

「責める心」に気付いたら
家族の関わりが格段に深く(続編)

(鹿児島県MT/60代女性/ケアマネジャー) 

「こんなに高い壁、乗り越えられない」。投げやりになりそうだった乳がんの治療。それを機に、自分の“心の弱さ”と向き合いました。あれから4年。心身ともにすっかり元気になれたのは、夫の支えがあったからです。 

不満を抱えてばかりの日々が

以前の私は、夫に感謝…どころか、心の中で責めてばかりいました。夫は短気で、すぐに、「何しよっと。はよせんか」などと強い口調で言うのです。そのたびに、「何でそういう言い方するの?」「だからみんなで何でも話せないんじゃない」と不満を抱えたまま黙り込む。職場でもそうした状況に陥ることがあり、そんな自分を持て余してもいたのです。 

自分の心を見詰め直すと

それを変えてくれたのが病です。「何かに気付きたい」と真剣に神示に触れ、心が安定していく中で、夫の気持ちがどんどん見えてきました。私の手術後、いつでも駆け付けられるようにと、大好きな焼酎を禁酒していたこと。日記に、「きょうから抗がん剤。母ちゃん頑張れ」と書いてあったこと。この人は、私よりも私を思ってくれている…と、泣けて仕方がなかったです。同時に、自分の心の狭さにがくぜんとして、申し訳なさがあふれました。 

夫の一面だけを見て、責めたり、求めたりしていた私。そこには、相手を思いやる心や、自分から関わろうとする姿勢が欠けていました。もっと家族を思える自分になりたくて、何度も祈願。不思議と感情にのまれることが減り、何かあっても、「あ、私が押し付けてた!」と気が付けます。「さっきはごめん」や「ありがとう」と屈託なく言えることがうれしくて…。「そうだろう?」と笑ってくれる夫。だんだんと言葉も表情も、柔らかくなっていきました。 

良い変化はどんどん広がって

最近では、夫と笑い合うことが増え、子供たちに対しても、「家族として出会えて感謝」という思いが深まっています。その中で気が付きました。特に長男には、寂しい思いをさせてきたこと…。電話でそのままの思いを伝えると、驚きながらも、「うんうん」と耳を傾けてくれました。今できる精いっぱいで、家族と温かく関わっていこうと心に決めています。 

自然と、同僚との関わりも変化し、自分から声を掛けられるように。時に行き詰まっても、神示に触れると、心がすっきりと晴れていきます。こうした気持ちの変化こそ、大きなご守護。教えのある毎日は、本当に仕合せです。元気で過ごせる日々に感謝を忘れず、家族や周りの方々のために、この命を役立たせていきたいです。 

「教え」で関わる家庭を築く
           努力をするべし
 自然と心は安定し
    感謝の思いが
     「人生」の迷いを消してゆく
 成すべきことは
   奉仕の心を知って
     出会いを生かす心を欠かない
 気持ちは 明るく 強く
   人々に関わる思いが深まってゆく
 この時に 人間は
        真の健康を手にできる

『真実の光・神示 令和6年版』32ページ

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