No. 1777

怖い上司に萎縮していた私
関係が変わったのは…

(静岡県MA/30代男性/会社員) 

大学で学んだ「植物」のことを、地元で生かしたい。それが私の希望でした。ようやくかなったのが3年前。農業技術を開発する部署に異動したのです。出世街道を走ってきた上司が引っ張る花形部署で、業務は充実。しかし、多忙な上、責任が重く、ミスは許されません。そのため、雰囲気は常にピリピリしていました。 

必要なのは「奉仕心」と知って

上司は優秀で、指示も的確です。しかし、表情が険しく、口調も強いため、相談したいと思っても、話すのが怖くて萎縮してしまいます。そのせいで、認識不足になりがちで、失敗もあったのです。 

転機となったのは、“人には、奉仕心で関わる”と、光友会で学んだことでした。そのために、相手の思いを感じ取る。自分の考えも、言葉を選んで伝えていく。それが大切なのだとつかみました。私は、上司が怖いという一点にとらわれ、全く関われていなかった。部下としての任を果たせていなかったのです。 

苦手な人付き合いを克服したい

昔から、人付き合いに苦手意識があり、必要以上に人と関わらないようにしてきた私。今こそ克服したいと、折に触れて祈願し、実践を意識しました。「人と触れ合うのは楽しいこと。関わることを面倒がらず、ご縁を大切に…」。神の館で学んだことも、どれほど励みになったか知れません。くじけそうになっても気持ちを切り替え、上司と向き合っていきました。 

やがて、声を掛けるタイミングがつかめ、相談もスムーズに。時にきつい言い方をされても、不思議と落ち込まず、「話の本筋を理解したい」と前向きです。それどころか、上司が大変そうなときは、「少しでも役に立てれば…」という気持ちで自分から声を掛けています。アポ取りや資料の印刷、会議室のセッティングなどをする機会も増えました。徐々に、的を射た動きが取れるようになっていったのです。 

また、以前は、後輩を手助けしてあげたくても手いっぱいで、見て見ぬふり。後悔していましたが、最近は、小まめに声を掛け、サポートもできています。上司からも、後輩からも、「ありがとう」「感謝しているよ」「助かりました」との声が。役立つ喜びを味わっています。 

環境が変わって働きやすく

そのうち、部署全体の空気が和らぎ、ちょっとした雑談までするように。そんな中で、帰宅後、家事や育児もしている上司の一面を知り、ますます役に立ちたい思いが膨らみました。気が付いたら、業務の効率もぐんと上がったのです。周りの方々が、「部署の雰囲気が明るくなったね」「あなたは面倒見の良い先輩だ」と褒めてくださいます。変化は、体にも感じます。常にしんどく、“どよ~ん”としていた以前。業務量は変わらないのに、近頃は、“心地いい汗をかいたなぁ”とポジティブ。そのせいか、疲れ方が全然違うのです。 

「人と縁を深く」と思う自分に

今、人に関わる楽しさを味わっています。開発品の実現を待つ生産者を思いながらの仕事は、やりがいがあります。人に、奉仕心で関わることで、生きがいが得られる。神の教えどおりの充実感です。この先も、奉仕心を磨き、どんな人にも温かい関心を持って関わり、たくさんの人と縁を深めていきたい! そう思っています。

仕事は
 「奉仕心」身に付けし者には
           生きがいとなる
 縁ある人のために
       我の力と存在を奉仕する
 自然と多くの人が集まり
    愛心が育ち 環境が潤ってゆく
 「真理」つかんで
    生きがいあふれる仕事を
           手にしてほしい

『真実の光・神示 平成17年版』83ページ