No. 1767

“寂しさ”の原因はどこに
心の芯から救われた奇跡

(石川県SS/60代女性/自営業) 

夫は設計の仕事に打ち込み、私は子育てに専念して家庭を守る。結婚以来、私たち夫婦は大きなけんかもなく、それでいいと思ってきました。けれど、3人の娘たちが成長するにつれ、次第に違和感を覚えるように。子供のことで話し合おうとしても、夫に「何を言ってるんだ」「そういうことを言うな」などと返されてしまうからです。娘の肩を持つの…? 家族で見ているものが違うのだと、寂しさが募りました。 

神示に触れるほど見えた「心」

どうすれば心が通う家族になれるのか。何かをつかみたいと、神示に触れる繰り返し。少しずつ、欠けていたものが見えてきました。私は自分の考えを押し付けてばかりで、家族の声に耳を傾けることも、気持ちを語ることもしてこなかったのです。だから、思い切って伝えました。「パパと心が重なっていないようで寂しい。同じ方向を向きたい」「そんなこと思っとったんか」。夫は驚きながらも受け止めてくれて、心がすっと楽になりました。 

ここから我が家は動き出しました。夫婦で教会図書を開き、何を感じたか、どうしてそう思ったのかを語り合うようになったのです。活字が苦手なのに、歩み寄ってくれる夫の気持ちがうれしくて、私も毎日事務所を掃除したり、好きなコーヒーを用意したり。そうして自分から関わっていくほど、見えてきたことがあります。夫の“寄り添おう”とする姿勢。それは、私だけでなく娘たちにも向けられていました。 

子供の気持ちを冷静に受け止め、常に「分かってやろう」というスタンスの夫。対して、私は心配のあまり、「もっとこうすればいいのに」と求めてしまいがちでした。夫や娘と心が重ならない“寂しさ”。その原因は私の感じ方にもあったのです。「何を感じているのか。どうしてそう言ったのか」。ちょっと立ち止まって意識するだけで、娘の気持ちが「そうやよね」と見えてきます。それを夫に話すと、「やっと分かったか」と笑ってくれました。 

長年のつらさからも解放されて

夫婦で読み合わせを始めたあの日から、数年がたった今。私は、娘たちに、「お母さん、本当に仕合せそう」「教えに生きようと頑張ってきたんやね」と言ってもらえるようになりました。まだまだ心磨きの最中ですが、家族の気持ちが重なる感覚に、熱いものが込み上げます。 

この数年、夫や娘たちとの関わりだけでなく、実母との縁も深まりました。振り返ると、我が家は、母も、私も、娘たちも…。みんな寂しさを抱えて生きてきたように思います。昔、母に聞かされました。未熟児で生まれた私のことを、祖母が「死ぬなら早く死ねばいい」と言ったこと。そんな話をする母を責め、生まれてきてよかったのか…という思いを奥底に抱えて生きてきました。けれど、真実の光会館 内参道の工事が始まった頃に、母が初めて教えてくれたのです。「あんたが生まれてからは、お父さんが毎日病院までバイクを運転してくれてね。その背中にしがみついて、顔を見に行ってたんだよ」と。全ての思いが流れた瞬間でした。 

信者となって、40年。神と出会えた感謝を胸に、ますます我が家の心の道が、太く確かにつながる時代になったことを実感しています。家族みんなで悔いのない人生を歩めるよう、そして大切な娘たちに良い生き方を残せるよう、これからも夫と共に歩んでいきます。

家庭とは何か 教えよう
 人生の意味を体感する
     心(運命実体)の温床と申す
 夫婦の和心育むところに
  その家は栄え 心の道が広がり
        深まってゆくのである
 ここに
   我が子の心(人生)も守られる
家人一人一人が
    教えに生きる悟りが大切
  悟り心重なり合うほど
      その家の運命実体
         家人の心を導き守る

『真実の光・神示 平成19年版』14ページ(中略あり)