(長野県TN/50代女性/介護福祉士)
高齢の義母の体力が低下し、夫婦で働きながら介護に当たりました。介護職に就く私は、夫のやり方が一つ一つ気になって、イライラ。指摘したら夫が怒り、ただでさえ少なかった会話は、ますます減る一方でした。
はっきり見えた“自分の心根”
仕事と介護で、心も体も限界だった昨年。全身の筋肉に強い炎症が出て、痛み止めも効きません。後でリウマチ性多発筋痛症と分かりましたが、我慢しながら乗り切る日々。義母がショートステイで不在中も、夫とは会話がなく、家の中の空気は最悪でした。
そうなって芽生えたのが、「今こそ生き方を修正しないと!」という心。神の教えを真剣に学び、自分を見詰め直したのです。そして気付きました。「どうせ聞いてもらえないから」と、一人で決めてきたこと。周りから「相談して」と言われても、自分でどんどんやってしまうのは、職場でも同じであること。心の根にある、“自分が”“自分で”の気持ちの強さ。人の思いを聞き入れず、素直になれない姿が、はっきり見えました。
たわいもない話からの大変化
早速、我の強さを取りたいと祈願しながら、“何でも相談する”を意識しました。「夕飯、何にする?」といった、ささいな声掛けから始めたら、たわいもない会話が広がります。夫がテレビを見ているときは、「今、話してもいい?」と都合を聞いて。義母の先々のことも気兼ねなく話せて、お互いに思いを伝えながら考えられるようになったのです。
義母に一生懸命尽くす夫を見て、「大変じゃなかった?」「大丈夫!」。滑らかに続く会話は、何とも心地よくて、夫もうれしそうでした。夫婦の関係が大きく変わった頃、夫に脳腫瘍が見つかりましたが、無事に摘出。夫がいない間、寂しさと不安で目の前が真っ暗でした。私にとって、夫がどんなに大切な存在かに気付いて、もっと愛をかけたい気持ちでいっぱいに。
最後に義母への恩返しが
「何よりも、大事なのは家庭だった」。そう思えた時、管理職を降りる決断も自然とできました。すると、ちょうど同じタイミングで、義母が施設から退所。食欲も体力も減退していましたが、娘や孫、ひ孫たちが集まり、それはそれは楽しそうでした。家に戻ってわずか8日後、義母は安らかに眠ったまま、95歳の人生を閉じたのです。
「お義母さん、ありがとう」。私が長年働けたのは、義母が支えてくれたおかげ。もっと恩返しをしたかったけれど、最後に心が安らげる家で過ごしてもらえて、本当に良かった…。学んで努力してきたことは、どれも大正解だった…と、心から安堵(あんど)しています。
いい手本を見せられる夫婦に
ひどかった全身の痛みは、すっかり取れました。夫も、普通に日常生活が送れています。私たちの心が変わり、夫婦の関係が良くなるにつれ、健康面も大きく救われました。神が、“仕合せの基は和のある家庭”と言われる意味が身に染みます。
最近は、何か頼まれても、一人で抱え込まずに、夫に相談。ただそれだけで、何でもスムーズにいき、気持ちよく事が進んで、家の空気もほんわかです。いつも、みんなの間を取り持ってくれた義母を手本に、居心地の良い雰囲気をもっとつくりたい。私たち夫婦の姿を通して、家庭の大切さを、子供や孫たちにたくさん伝えたいと思います。



感謝心が支える出会いは
互いの運命が重なり 補い合う
健康は
家族に愛情をかけ
仕合せを求め合う家庭で生まれる
心が豊かになるほど
体調も整い 心身ともに守られる
今日(いま)なすべきことは一つ
「教え」で関わる家庭を
家族で築く思いを強く持つ
自然と
「教え」が家族の思いを一つに重ね
何でも話せる家庭と成ってゆく
『真実の光・神示 令和5年版』94ページ(中略あり)


