No. 1784

悩んだ息子夫婦との関わり
解決の鍵は“夫婦の関係”

(福島県MW/60代女性/主婦) 

「暖かくなったら、子供たちと一緒に遊園地に行きませんか?」。優しく声を掛けてくれるお嫁さん。まさか、こんな日が来るなんて…。夢にも思いませんでした。 

開く一方だった心の距離

長男の嫁と、急に疎遠になってしまったのは、10年ほど前。孫が生まれて間もない頃のことでした。何か嫌なことを言ってしまったか…。戸惑いながらおわびのLINEを送ると、これまでためてきた思いをつづった返信が。かわいくて、何でもしてあげたかったけれど、それが負担になっていたのです。以来、嫁とは音信不通に。息子に様子を尋ねても、「お母さんのせい」と言われるだけで、心がつぶれそうでした。夫と話し合おうにも、私は家事と仕事に追われ、夫は付き合いも残業も多い生活。悩んだまま、時が過ぎていきました。 

「一人」ではなく夫と一緒に

転機は5年ほど前、一人で受けてきた教務相談に、夫と行ったことでした。仕合せの基は和のある家庭。中でも、夫婦の心の重なりがその根幹。頭では分かっていたはずが、長男夫婦との関係を戻したい気持ちが、先行していたと気が付いたのです。まず見詰めていくのは夫婦関係。これまでを振り返るほど、やるべきことが見えてきました。もっと夫を信頼し、関わりを深めていこう。そのためにも、“相手の気持ちを受け止めて、思いを語る”。「会話」を大切に積み重ねていこうと思ったのです。

私の「こうしたから」に、夫が「分かった」と返す。そうした会話を改め、“気持ち”を尋ねてみる。感情をぶつけず、自分の“感じたこと”を語る。そこから意識していきました。コロナ禍で夫の帰宅が早くなり、教会図書の読み合わせを始めたのも大きかったです。夫婦で同じ方向を向いている安心感は大きく、最初はぎこちなかった会話も、徐々に滑らかに。「あなたと話すだけで安心」と言えるまでになりました。 

変わり始めた親子の会話

その後、久しぶりに、長男と電話で話す機会がありました。「絶対に実家には行かない」。相変わらずの言葉から、息子の苦しさが伝わってきます。それでも会いたいと伝えると、「嫁に手紙を書いてみたら?」と思いがけない提案が。その気持ちがうれしくて、思いを込めてしたためました。返事はなかったものの、後になって、「書いていたけど、出さなかったんだよ」と息子。後は待っていよう…と思えたのです。 

共に過ごす時間がうれしくて

それから1年ほどたって、突然、長男家族が遊びに来てくれました。その時のうれしさといったら…。夫も孫の姿に目を細め、みんなで忘れられない時間を過ごしました。少しずつ行き来が始まって、今年の5月には嫁の誘いで遊園地へ。「おじいちゃんと上の子、おばあちゃんと下の子のペアで乗りませんか」。さりげなく気遣ってくれる気持ちが温かくて、ありがたくて…。あふれそうな涙を抑えながら、やっとの思いで「ありがとう」と返しました。 

夫婦の関わりを見直す中で、確実に好転が続く我が家。ますます心を磨き、みんなで、もっと心を通い合わせていきます。 

神示を家族で学び
   「真理」を家庭に生かしてごらん
 自然と家族の思いが重なり
           まとまってゆく
 ますます「運命」の力が
  家族の人生を
    迷いなきもの(時代)へと
             導いてゆく
 和心が芽吹く家庭の姿が ここにある

『真実の光・神示 平成27年版』14ページ