No. 1762

避けてきた人との関わり
踏み出す一歩は自分から

(長崎県SI/70代女性/主婦) 

昔から、人と関わるのが苦手でした。「何を話せばいいんだろう…」と、身構えてしまうのです。遠くに知人を見つけると、さっと違う道にそれたり、顔を合わせないようにしたり。そんな自分を変えようとしてはみても、なかなか難しかったです。一緒に暮らす長男も、私に似て無口な性格。休日になると、いつ出掛けたのかも分かりません。明るかった夫を亡くして以来、会話のない日々が続いてきました。 

“最初の一歩”は家庭で

このままではいけない。“私から”変わっていかないと。そう感じ始めたのは、自宅でも教えを学ぶようになったからだと思います。外出の際、照れくささに負けず言ってみました。「行ってくるね」。「うん」のひと言に、心がパッと明るくなりました。続けるうちに、息子自身も「出掛けてくるね」と言ってくれるように。本当にささいなやりとりですが、私には大きな一歩。少しずつ、「これお願いできる?」「分かった」とやりとりが増えていきました。 

『心の旅路』で深まった確信

そうした矢先、趣味で黙々と楽しんでいた卓球で、思いがけない出来事が。対戦した男性に、「自分がうまいとでも思ってるの?」と言われてしまったのです。だから人と関わるのって嫌! でも、ムカッとした心は、帰宅する頃には落ち着いて、「何であんなこと言われたんだろう。何かしちゃったかな」と省みられるまでに。かつてない心の動きが、自分でもうれしかったです。 

それからしばらくたって、少し前に傷めた膝が急に痛み出しました。その時、ふと目に飛び込んできた「心が変わる 人生が変わる」。『心の旅路100』の表紙です。何げなく手に取って読み進めるうちに、強く確信したのです。人と関わるといろいろなことがあるけれど、避けてばかりでは、孤独になるだけ。誰に対しても“自分から”関わっていこう。そう思った頃には、不思議と膝の痛みが治まっていました。 

心と体は連動するってこういうこと? その日以来、より真剣に教会図書を開くように。口数が少ない分、私は人に対する言葉や態度がきついな。学ぶと毎回気付きがあって、もっと優しくなりたいと、祈願にも気持ちが入りました。あの男性と再会した際も、「こんにちは!」と“自分から”声を掛けられたのです。「こんにちは!」と返ってきた時のすがすがしさは、それまで味わったことのないものでした。 

もっと思いを交わせるように

不思議なことに、それ以降、私の膝は一度も痛みません。男性とは仲良くなって、今では毎回楽しく一戦交える仲に。それだけではありません。黙っていた私が、誰に対しても自分から挨拶できるようになったのです。 

思えば、私の育った家庭は、両親もきょうだいも、みんな口数が少なかったです。けれど私は神と出会い、人と心を通わせる楽しさを味わうまでになれました。息子とも、もっともっと言葉を交わしていきたい。きょうは何て言葉を掛けてあげられるかな。そう思う毎日は楽しく、喜びにあふれています。

「真理」に心触れ
   我が「人生」を正道へと正す
           信念を持つべし
一日一日教えを欠かさず 学び深め
      我が人生に生かしてごらん
 自然と心は安定し
    多くの出会いを頂いて
       楽しい日々が流れてゆく
 運命に重なる人の姿(人生)が
             ここにある

『真実の光・神示 平成27年版』79ページ(中略あり)