No. 1717

染み付いた性格を徹底改善
脱!「余計なお世話」

(鹿児島県NF/50代男性/パート) 

私は、養豚を営む会社で、パートとして10年働いています。自覚している自分の悪い実体(性格)に、「立場を超えて関わり過ぎる」というものがあります。結果、人のために善かれと思ってすることが、「余計なお世話」になってしまうのです。人の役に立ちたいのに、うまくかみ合わないジレンマ。厄介な実体が、また出てきました。 

気付かないうちに立場を超えて

会社は、若い社員が多く、社長には提言しにくい雰囲気がありました。そのため、年長者の私が、言いづらいことを会議資料としてまとめ、問題提起することも。ところが、なかなか実現されません。「社長なのに、何やってるの!?」「業務改善のためなのに」。知らぬ間に、不平、不満をため、心の中で責めていました。 

パートの立場を超えている、自分の心に気付くきっかけになったのは、社長の息子の入社でした。会議の後、ぽつんと一人でいるので話し掛けたところ、会議で力説していた私を責任者と勘違い。「これはいかん。また出過ぎてしまった」と猛反省しました。 

「分」を踏まえた提案を

分・立場に見合った言動が取れるように…、責めないように…と、真剣に祈願しながら仕事をしました。提案をするにしても、社長の顔をつぶさない言葉を選ぶ。資料を作ったら、後は若い社員に託す。一つ一つ心掛けるうち、懸案になっていた問題が思わぬ形で解決したのです。社長の喜んでいる姿を見て、陰ながらお役に立てた喜びでいっぱいに…。さらに、普段から、「取り引き先と一度約束したことは翻さない」と言っている、社長の誠実な姿勢に感動。虚弱体質の私を雇ってくれている、器の大きさにも感謝。相手の良さを見詰められる自分へと変わることもできたのです。 

「感謝とは、物事を大きく受け止める心」と学んでいますが、私にはこれが足りなかった! 相手の思いを考えず、「役に立ちたい」だけでは独り善がり。その人が求めていることに応えるから、愛が届くんだ! 「余計なお世話」になっていた原因が分かって、長年のジレンマから解放された出来事でした。 

隠れるように生きてた人生が…

それからは、相手の立場や、気持ちに合わせて…と心掛ける日々。若い人たちにも、「今これを言って受け止めてもらえるか」と、考えながら話すように。今では、“自分たちには言いにくいことを提言してくれる人”として、一目置かれるまでになりました。 

過去に、身内の不祥事で自営の会社を廃業し、人目を避けるように生活していた私。親子ほど離れている若者が慕ってくれて、一緒に働ける毎日に仕合せを感じるのです。教えを知らなかったら、感謝を忘れて文句ばかりで、体も壊して…。どんな人生だったかと思うとゾッとします。毎年ぎっくり腰を繰り返していたのが、今年はならないのも不思議。立場を超えてしょい込み過ぎる、その生き方が変わったら、病気も引き込まなくなったと感じます。 

気を付けていても、知らず知らずのうちに出てしまう、染み付いた実体(性格)。とにかく厄介で手ごわいですが、神の教えがあれば、気付きも早く、確実に修正していける。それがどれほど価値あるものか、心底分かりました。正しい関わり方がつかめた今、多くの方々と愛の心で触れ合っていきます。 

人間は 多くの出会いを重ねて
     実体を磨き 高めてゆく
            存在(もの)
人 物の存在に愛を感じ
      情を返さんとする心が奉仕
「教え」を学び
 「人生の真実」に
      悟りを深めるところに
  人間は「運命」の力をもって
    社会(よ)に奉仕する
            存在(もの)
「感謝」「奉仕」「愛」と
  人間(ひと)は「教え」に生きて
          実体を高めてゆく

『真実の光・神示 令和5年版』20ページ(中略あり)