(岩手県YS/60代男性/就労支援員)
定年を迎え、再就職したのは、障害者の就労を支援する事業所です。身体や精神に障害のある利用者さんと、農場や工場に出向いて一緒に作業。何度も説明したり、手本を見せたり。根気が要るものの、職員同士の仲も良く、やりがいを持って仕事に当たってきました。
生き方の間違いに気付けて
そんな中で直面した一つの問題。日頃から、他人の悪口やうわさ話をする利用者さんがいたのですが、私はそういうことが許せないたち。我慢できずに何度か厳しく注意するうちに、私の言うことを聞かず、反抗するようになったのです。その上、陰では私の悪口も。「もう、この人には何を言っても無駄!」。でも、相手を責め、必要以上に関わらずにいるほど、自分の心がすさんでいきます。普段、神の教えを学んでいるおかげで、すぐに「こんな生き方は、人として間違っている」と切り替えられたのです。
許せない思いがどんどん変化
関わりを避けるより、自分を変えたい。そうした気持ちを祈願しながら、挨拶し、話し掛ける日々。最初は感情をぶつけられ、もやもやすることも。それでも、「作業どうだった?」「大変じゃない?」と声を掛け続けていったのです。いつしか、私の中にあった敬遠の気持ちが消えていました。すると、それに呼応するかのように、相手からも笑顔が返ってきたのです。「良かった」と思うと同時に、気付きました。これこそが神のお守りだと。
それまでの私は、どうすれば相手を正せるかと考えてばかり。だからつい、「それじゃ駄目!」という言葉が出てしまいがちでした。でも、正すのではなく、まずは「そうなんだ」と受け止める。接し方のマニュアルに書いてあるからではありません。大変な経験もたくさんあっただろう利用者さんが、一体どんな思いで生きてこられたのか…。相手を思いやる気持ちが芽生えたのです。今は、利用者さんが悪口を言っていても、不思議と腹が立ちません。気持ちの良いやりとりが続いています。
できなかったことができる私に
いろいろな場面でよぎるのは、神の教えの基本である「教会の十教訓」です。和合せよ。妥協せよ。人の罪を許せよ。自己の過去を反省せよ…。神の教えを意識していくうちに、「何でそんなこと言うの?」「何でそんなことするの?」と思う、不満も我慢もなくなりました。短気も激減したと思います。日々の作業で手いっぱいの時に、「これもやって」と頼まれても、「相手も大変だろう」と思いやったり、「ここまでなら、できます」と妥協案を提示したり。昔の自分にはできなかったことです。
支えてくれる妻の存在も、どれほど大きいか知れません。家に帰り、職場であったことを話すと、「うん、うん」と聞いて、「大変だったね」「頑張ってるね」と必ず寄り添ってくれるのです。だから、利用者さんへの接し方で悩んでいたときも、前向きな気持ちで出勤できました。
神の教えを学ぶ中で手に入れた、穏やかな心。こんなに変われた自分を褒めたいほど。そして、正しい生き方を教えてくださる神に、心からの感謝でいっぱいです。
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「教え」を学び
「真理」に生きる思いを強く持つ
この心が深まり 身に付くほどに
人の心は 明るく 強くなれる
人の言葉 態度に
心振り回されることなく
奉仕に生きる思いが持てる
仕事に成果を上げる人は皆
多くの出会いを生かし
奉仕する心に満ちている
自ら相手を受け入れ
関わる気持ちが
働く意識を生み出し
成果につながる
『真実の光・神示 令和4年版』163ページ(中略あり)
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