(佐賀県SM/80代女性/主婦)
20年ほど前、長男夫婦と同居。夫も私も、喜びいっぱいに二人を迎えました。ところが、嫁が「なじめない」との理由から、わずか数カ月で別居となってしまったのです。以来、我が家への出入りは皆無に。寂しさもありましたが、「いつか変わるだろう。それまでそっとしておこう」と思ううち、ただ月日が流れていきました。
関わりの薄さに気付いて
ある時、いつも学んでいる教えの「夫婦仲良く」が、ズシンと心に響きました。夫とけんかをしないから、「うちは大丈夫」と思っていたけれど、本当にそうだろうか。口下手同士の私たちは、話をしても、将来や子供のことをどう思っているかといった、心の内は語っていませんでした。それは、子供に対しても同じ。「どうしているかな」と気になっても、何の関わりもしてこなかったのです。
まずは夫との会話を意識して、その日の出来事などを話すように。そんな頃、長男から聞いた新築の話。もう同居はないという寂しさを夫に打ち明けて、思いを語り合えました。すると、気持ちが流れて、「仕合せになってくれるなら…」と心が楽になったのです。
長男夫婦の思いを感じようと
その後、長男夫婦が家を出たのは、私たちの押し付けが原因と知りました。息子たちのために…としたことが、裏目に出ていたなんて…。それなのに、「私は何も悪くない」と自分の価値観だけで見て、相手がどう思っているかなど考えもしなかった…。優しさに欠けていたことを反省しました。
それに気付いてからは、温かい関心が持てる優しい心に…、相手の身になって考えられるように…と祈願。長男たちには、「どうしてるね?」と、事有るごとに自分から声を掛けました。息子が家の手伝いをしてくれた時は、高齢の私たちを思ってくれる優しさを感じてお礼を。徐々に、互いの心の距離が縮まっていくのが分かりました。
自分が変わったら、相手も
昨年、お嫁さんの実母が他界。秋に「神玉祭」(先祖の思いを受け継ぐ墓参の期間)へと誘ってみました。「仕合せに過ごしていることを、ご両親に伝えたら安心しますから、一緒に行きませんか?」。こんなにも、心から相手を思って声を掛けられたのは初めてのこと。しかも、気持ちよく返事をくれた時は、涙が出るほどうれしかったです。以来、息子夫婦は、孫を連れて、我が家に来てくれるまでに。自分の心が変わると、相手の心も変わる…心の世界の不思議さを実感しました。
これが本当の夫婦なんだ!
とはいえ、やっと一歩進んだ状態。もっと変われる手応えがあるので、焦らず、思いを強く出さずに、夫婦で関わっています。すると、夫との関係もガラリと変化。今は、その日の出来事といったささいなことも、驚くほど思いを共有できるのです。「こんな変化が…」と話せば、私より先に気が付いていても、「そうか」「そうだよな」と聞いてくれる夫。優しさがじんわり心に染みてきます。
「大丈夫か」「手伝うよ」といった、互いを思いやる会話も増えて、支え合えている感覚も。これが本当の夫婦なんだ! そんな仕合せをかみしめている自分がいます。息子たちの先輩として、「ああいう夫婦に」と憧れられる姿を二人で目指します!
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「教え」を学び
「人生の真理」に
悟りを深める人を目指す
社会 相手を変えることに
思いを向けてはいけない
「教え」に生きて
自らの人生を
「真理」に沿わせて「生きる」
努力をする
自然と気持ちは安定し
悩み 苦しむ心は消えてゆく
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』94ページ(中略あり)
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