No. 1674

“一人で”より二人がいい
ようやく見えた夫の優しさ

(静岡県MM/50代女性/看護師) 

お互いに補い合って小気味よく回る歯車。昔から“夫婦”に抱いていたイメージです。でも実際は…。夫は仕事で超多忙。家を空けることも多く、妻として、母として、私がしっかりしなければ…という思いが染み付いていきました。「夫婦仲良く」という神の教えも、頭では理解できても、「うちは無理」の感覚が抜けません。夫は家では何もしない人。夫は頼れない。だから仕方がない。ずっとそう思ってきたのです。

見えなくなっていた夫の心

そんな中、夫の心が外に向いているような違和感を覚えました。それまでなら、全部夫が悪いと責めておしまいだったはず。でも、「もっとこうしてくれたら…」と求めるばかりでは何も変わらない。けんかこそなくても、夫婦の間に吹く隙間風。それが、子供たちの人生にどれほど良くない影響を与えるか。このままではまずい!という気持ちになったのです。 

「相手に求める前に、自分が変わりたい」。そういう思いで教えを学んでいくと、どんどん自分の心が見えてきました。私には、夫への温かい関心がなかったのです。だから、夫を知ろうとする気持ちもありませんでした。思い返してみると、夫だって仕事で疲れているだろうに、早く帰宅したときは洗濯物を取り入れ、畳んでおくなど、いろいろやってくれていました。でも、「このくらいやってくれたって」と自分の型にはめ、不満を募らせていた私には、夫の優しい心遣いが全く見えていなかったのです。

夫婦の時間を大切に

夫は、毎日どんな気持ちだっただろう。居心地が悪かっただろうな。不満もあったはず。私の考えばかりを押し付けて、申し訳なかった…。神の教えを学ぶほど、不思議と素直な思いが膨らみました。夫と仲良くしたい! だから、不満が出ないように。感謝が持てるように。もっと夫と調和できる妻に…と、一つ一つ祈願していったのです。

やがて、“何でも一人でできる”から、“夫婦二人の時間を大切にしたい”と思うまでに変わりました。「お米を買いに行くんだけど、一緒に行ってくれる?」「お弁当を持って、近くの公園に食べに行こう!」「温泉に行こうか?」。いつどんな提案をしても、夫は否定しません。それどころか、「車を出そうか?」などと寄り添ってくれ、私を思う温かさがひしひしと伝わってきます。夫の思いやりを感じる分、心からの「ありがとう」を言う機会が増えました。家事を手伝ってくれる場面も多くなり、頼れば応えてくれる、夫の良さもどんどん見えてきています。

歯車が回り始めた感覚が

夫を頼れる自分になったら、不思議と、息子が素直な気持ちを話してくれるようになりました。就職活動真っただ中の我が子を、夫婦で支える日々。ようやく歯車が回り始めた感覚です。昨年受けた結婚25年のお祝いの儀式では、「ありがとう」の思いを伝え合うこともできました。人生は有限です。あと何年一緒にいられるか、誰にも分かりません。ですから、今生で出会えた夫との縁を大切に、夫とだからできる“生き方磨き”をしていきたい。「子供たちに良いものを残すぞ!」という気持ちが新たになりました。夫の思いを感じながら、妻としての心を磨いてまいります。

「真理」に 
   人生の支え 気付きを得て
     家族と正しく関わるなれば
  人は必ず 
    人生の夢 
     「生きる」意味(価値)が
             見えてくる
 夫婦の心は一つに重なり 
  家族の心は一つにまとまり   
   「心の道」に良き因を残してゆく
信者は 「教え」に悟りを深め    
    真実の愛を家族と共に育むべし

『真実の光・神示 令和4年版』33ページ(中略あり)