(北海道MO/20代女性/学生)
保育を学ぶ傍ら始めた、児童館でのアルバイト。授業後は職場に向かうのが、すっかり日課になりました。一日100人ほど訪れる、子供たちと向き合う時間は楽しくて、毎日あっという間に過ぎていきます。けれど、中には事情を抱え、複雑な家庭環境に身を置く子供も…。何もできない自分を、もどかしく思うこともあったのです。
振り返るほど深まった感謝
「私の立場で何ができる…?」。繰り返し自分を振り返る日々。思いがけず見えたのは、「家族の支え」の大きさです。例えば、子供との関わりで「どうすればよかった!?」とモヤモヤしたとき。心を立て直す一番の方法は、母との電話でした。私の話に、静かに耳を傾けてくれる母。話すだけで、自然と修正点に気付けます。「焦って柔軟な対応ができなかった」などとつかんだことは、すぐにメモ。「明日は気を付けよう!」と前向きになれました。
そうした温かな関わりは、両親が築いてきてくれたもの。決して「当たり前」ではなかったと、バイトを始めて知りました。だから帰省した際に、素直に伝えてみたのです。「お母さんたちが、うちの親で良かった」と。驚いたように笑う母の表情が、何ともうれしかったです。悩みなど、マイナスな感情は話しても、親にどれだけ感謝を伝えてきたか…。「子供の立場」で「できること」に、また一つ気が付けました。
「自分にできること」が明確に
あらためて、家族との関わりを見直すうちに、不思議と気持ちが整理されていきました。真剣に向き合ってはいるけれど、私は学生でバイトの立場。しかも、職場では一番年下です。だから、教えていただいたことはすぐに実践し、上司への報告、相談など、これまで以上に意識しよう。そして、子供たちに対しては、“今”の自分にできる「より良い関わり」を考え続けよう。その気持ちで向き合う中で、最近は、「卒業したらうちに来ない?」と言っていただくことも。少しはお役に立てたかな…と、ますますやりがいを感じています。
心を磨いて「役立てる人」に
「子供が好き」で歩み始めた保育の道。いろいろな経験を通して、現在は児童養護施設にも関心を持つようになりました。より一人一人と向き合いたいと思ったからです。日々の「心の動き」を見逃さず、家族との関わりを深めていけば、もっと「自分にできること」は見えてくるはず。そんな期待が膨らんでいます。
神が使者を通し
世(社会)に示す「教え」は
全てが「真理」
その価値を知って
「人生」に生かす努力を
重ねるほど
人との出会いは深まってゆく
家庭でも 社会でも
信じ 支え合う関わりが増える
この時 人は皆
分 立場をわきまえ
互いの運命を生かす気持ちが働く
『真実の光・神示 令和2年版』33ページ