No. 1668

限界だった義母との同居
長年のわだかまりが流れて

(大分県EM/60代女性/自営業) 

高齢の義父母と同居したのは5年ほど前。義父を送ってからは、夫と義母との3人暮らしになりました。 

嫌なところが目に付いて

義母とは、同居前からギクシャク状態。相手を否定的に見て、悪く言う人…そんな印象だったのです。一緒にいる時間が増えると、目に付くのは嫌なところばかり。家のことを頑張っても、褒められるどころか、親戚に私の悪口を。毎日が苦痛でした。 

夫に話したくても、実の母を悪く言われるのは嫌だろうと、一人で我慢。一方で、夫の親なのだから大事に…と思っても、どうしても心が付いていきません。ついに限界に達して、私だけ別居することに。義母には、夫から伝えてもらいました。 

心がこんなに変わるとは

隣の部屋で聞いていると、義母がひどく動揺している様子にびっくり。「何てことを…」と我に返ったのです。お義母さんに謝ろう。二人で話をしました。「私が悪かったけ」。素直に謝ると、義母も「うちも悪かったんよ」と返してくれました。ため込んでいた思いを吐露し合い、手を取り合って、涙、涙。部屋にあった義父の遺影が笑ったように感じて、「安心してね」と心の中で伝えました。夫からも「ありがとう」と言われ、夫婦の心が重なった感覚にもなれたのです。 

ずっと抱き続けていたわだかまり、嫌悪感が、すーっと流れていく不思議。義母を受け入れる気持ちになると、見方まで変わったのです。義母が、私の嫌がることをしてしまった…と夫に話したそうで、それを知った時は、素直に言えるなんて“かわいらしい”。義母は伴侶を亡くして寂しかったろうに、寄り添おうとする心がなかった自分を反省するまでに。人の心って、こんなに変わるものかと驚くほどでした。 

“関わる”心へと導かれて

思えば、“夫婦の会話が大事”と学びながら、「一人で何とかしなければ…」「なるべく人と関わらないように…」と、どんどん孤独の道へと心が動いていた私でした。耳の遠い義母にうまく伝わらないからと、義姉を通して話してもらっていたのです。そんなところを改めようと、最近は自分から声を掛けています。大きな声でゆっくり、繰り返しながら。 

義母を大事に思う気持ちが強くなると、これまた不思議です。義母も、私の言うことを聞こうとしてくれるのです。夏は「水分をたくさん飲んでね」などと、いたわる言葉も掛けられるようになりました。孤立する方に動いてしまう心を、真逆の“関わる”心へと導いてくださったのは、まさに神の力。それを体感しました。 

巡り合えた家族との縁を大事に

気を使い過ぎて言えないことが多かった夫にも、自分の殻を破ろうと努力中。まだ3割くらいですが、それでも私には大きな前進です。縁あって巡り合えた夫と義母を、今は心から大事と思えます。だから、自分からもっと関わっていきたい。どんなふうに縁を深めていけるかを楽しみに、頑張ります! 

「教え」のある家庭をつくる努力をする
「教え」で心(気持ち)重なる家庭を
            家族でつくる
「和のある家庭」に
   人の心(運命実体)は安定し
 家族の会話を通し
      実体を互いに修正してゆく

『真実の光・神示 令和2年版』76ページ