(栃木県AK/70代女性/主婦)
2年ほど前から、夫は体調不良を訴えるようになりました。もともと無口でしたが、人との関わりを極端に嫌がり、パニックを起こすことも。幾つかの検査の結果、老人性のうつ病と分かったものの、なかなか薬が効きません。共に暮らす次女も体調を崩しやすく、先を考えては不安が募る毎日…。私の心も疲れていきました。
一つの習慣から、心が明るく
そんなある時、ふと、教会カレンダーに載っていた神示が目に留まったのです。勉強会で聞いた“神示に触れる大切さ”を思い出し、何度か音読してみると、心が明るくなる感覚が。それだけではありません。じわじわと、「家族の気持ちを大事にしたい」という思いが湧いてきて、自分でも不思議なほどでした。それ以来、神示の音読が日課に。落ち込んでも気持ちが切り替えられて、毎日が変わっていきました。
心にゆとりが持てて見えてきたのが、自分の心。「病気を治療するのは医師」と割り切っていたのもあり、夫に寄り添う気持ちが薄かったと気が付きました。早速、優しい気持ちになれるよう祈願。そのうちに、私がそばにいると夫は落ち着く、と分かったのです。徐々にパニックが出なくなり、薬を減らすこともできました。家族だからこそ、「愛情」や「優しさ」が何よりの“薬”になると、強く実感しています。
気付きを生かして得た変化
自然と、次女への向き合い方も変わりました。「具合が悪い」と言われたら、「どこがどうつらい?」と親身に尋ねられます。すると、娘はいつの間にか元気を取り戻し、出勤したりするのです。「病院に行ったら?」とだけ返していた以前とは、大きな変化。生き生きとした表情で、「○○さんとランチしてきた」などと話してくれることも増えました。それに、私が体調を崩した時の頼もしさと言ったら…。仕事中も、「具合はどう?」と何度もLINEをくれて、見るたびにうれしくなりました。
長時間の外出などで、夫のそばにいられない時は、嫁いだ長女がお弁当持参で来てくれます。夫はその時間が楽しみで、帰宅すると、何とも言えない優しい表情を浮かべています。私に見せる笑顔とはまた違い、娘がうらやましくなってしまうほど。「いいな。いつかは私も…」とこっそり思っています。
家族の喜ぶ顔が浮かぶ自分に
家族に対して、「淡々と、問題なく過ごせれば、それでいい」と考えていたかつての私。けれど夫の病を機に、お互いを思いやる家庭の温かさ、そこで味わう仕合せ感を知りました。今では、自身の体の弱さも抑えられ、体調を崩すことが驚くほど減っています。外出先で家族の好物を見つけたら、パッと喜ぶ顔が浮かび、うれしくなる。そうした自分になれたことに感謝です。
「教え」を学び深めるほどに
人は気付きを深め
正しい関わりが持てる
――家庭は
人の心(運命実体)を磨き 高め
悔いなき人生を歩み抜くため
必要な環境――
家族で「教え」を学び
「真理」のある家庭に
人は「心」が育まれてゆく
『真実の光・神示 令和3年版』17ページ