No. 1642

対人関係で抱えたストレス
心身ともに好転した契機は

(熊本県TW/70代女性/パート) 

介護職に就いて約30年。昨年、職場に年の離れた同僚が入ってきました。「もし私に子供がいたら…」と思うほどの年齢です。この女性がいろいろと気が付く人で、最初は良かったのですが…。何度か指摘されるうちに、「失礼ね。余計なこと言って」とカチンとくるようになりました。さらに少し前から、左胸に違和感を覚えるようになり、ストレスと不安で心はごちゃごちゃ。「悩むのも面倒。仕事を辞めようかな…」とまで考えたのです。 

神示の一節が突破口に

その一方で、「これではいけない!」という気持ちもありました。“心の動き”の大切さを、ずっと学んできたからです。最新の神示を掲載した『友輪』の冊子を開くと、神示の一節が目に入りました。 

人生は 有限の時代(とき)の中に
 神が与えた運命(いのち)と悟るべし 

(令和6年7月15日『友輪』342号18ページ) 

「人生」は掛け替えのない有限の時間。荒れた心のままでは、絶対に悔いを残してしまうと、深く響きました。では、私はどんな心で生きたい? 神に心の内を語っていると、自然と「相手の良さを見つけたい」と思ったのです。自分のことながら、それがとてもうれしかったです。 

この感覚を忘れたくなくて、出勤前や、事有るごとと、折に触れて祈願しました。すると、不思議と、シーツ交換のタイミング、ゴミ袋の取り換えなど、相手の手際の良さに目がいきます。「知恵があるね。助かるわ~」。自然と言葉が出て、同僚の表情もどんどん柔らかくなっていきました。 

心が“健康”になっていくと…

“不思議”はその後も続きました。心の迷いが晴れて、ついに乳腺外科を受診。そこで、乳がんが見つかったのです。医師が「どうして分かったの?」と驚くほど、「初期の初期」とのことでした。それを同僚に話したところ、何とその方の母親も乳がんで、しかも同じ医師に診ていただいているとのこと。私より1カ月先に診断を受けたそうで、娘のように親身になって、いろいろ教えてくれたのです。 

つかめた自分の「心の傾向」

この一連の出来事は、“心の奥”を見詰める機会となりました。これまでを振り返ると、夫の看病や母の介護など、全力で家族を支え、そして見送ってきた日々でした。けれど、それがいつの間にか「私が」「私が」となって、周りとの調和を欠いていたかもしれない。同僚とのことがあったから、そう気付けました。それに、がんと分かった今回は、自分一人で頑張るのではなく、妹に支えられたり、姪(めい)っ子夫婦に励まされたり。人の温かさが心に染みて、入院中も「仕合せだな」と思うほどでした。 

オセロのように変わる奇跡を

手術から2カ月ほどたった今、仕事にも無事に復帰できました。同僚とはお互い息がピッタリで、驚くほど気持ちよく動けます。何かと、「無理しないで」と言ってくれるので、「ありがとう」と甘えることも。私の心が変わったら、まるでオセロの石をひっくり返したように、日々の出来事が真っ黒から真っ白に変わりました。「神と出会えて良かった」この喜びを、皆さんに知っていただきたい思いでいっぱいです。

「教え」を学び
  「真理」に気付きを得て
       真理に生きる努力をする
 自然と 心の動きは安定し
     人々の言葉
       環境変化に心のまれない
 ますます 心と体は調和し
  運命に導かれた人生を歩んでゆける
 心焦らず 分・立場をわきまえ
  「道」欠く態度・行動は消えて行く
 そこに 万人・万物との出会いは
          広がり 深まり
     精神世界の真実が見えてくる

『真実の光・神示 令和5年版』60ページ