No. 1643

欠けていたものが見えて
何でも語れる家族に

(栃木県YK/60代女性/パート) 

3年前、早期退職した夫は、次の仕事を探しているうちに、心身を病んでしまいました。 

心配性で、物事を悪く考えてしまう私は、その不安から、夫を責める心に。家でごろごろしている姿に、「そんなんだから、余計に暗い気持ちになるんだよ」。そう言いつつ、私だってつらい…。その気持ちを朝夕祈願していると、突然夫が、自分で救いを求めたいと言い出したのです。 

夫に向ける自分の心は…

どれだけ伝えても、全く心が向かなかった偉光会館へ夫婦で足を運べる日が来るなんて…。「一緒に救われたい」。その一心で教えを学ぶ中で気付いたのは、夫に向ける自分の姿でした。 

一番つらいのは夫なのに、その気持ちを分かろうとする優しさがなかった…。心配事を言えば、「そんなこと考えても仕方ないだろう」と強い口調が返ってくるので、「どうせ話しても否定されるだけ…」という先入観があったこと。“何でも思いを語り合うのが夫婦”と学んでいながら、全然できていませんでした。 

優しい言葉や態度を意識して

それが分かったら、取り越し苦労よりも、不思議と気持ちが、今やるべきことに向きました。「優しい言葉を掛けてあげたい」「優しい妻になりたい」と本気で思えて、朝夕祈願しながら意識していると、「お父さん、大丈夫?」「無理しないでね」。夫を気遣う言葉が出てくるのです。しかも、自然と、素直に…。私の言葉が本心だからか、夫にもしっかり届いたよう。言葉数は少なくても、ちゃんと受け止めてくれているのが分かりました。 

その後、派遣会社に勤めた夫が、職場での出来事を話してくれるように。それを聞いて、感じたことを伝えたり。そうしたやりとりをする中で、「あ~そうか。会社の人との関わり方が分かったら、気持ちが楽になったよ」と、夫の心が少しずつ明るくなっていったのです。 

今では、職場から、「きょうも一日頑張ります」とLINEを送ってくれる夫。そこに「お互いに奉仕心で頑張ろうね」と返すのが二人の日課です。たったひと言だけなのに、心がぽかぽかします。夫も見る見る元気になって、仕事の悩みも解消しました。 

もっと語り合える間柄に

夫婦でたわいのないことも話せるようになった頃、娘が本音を言ってくれました。「何でも話せる親子になりたいって、ずっと思ってきたけど…。あれも駄目、これも駄目と押し付けられるから、反発したんだよ」。ここにもあった私の性格。子供を心配するあまり、それが裏目に出ていたのです。娘の気持ちが痛いほど伝わってきて、心から「ごめんね」と謝りました。以来、娘は素直に思いを話してくれます。私も、親として、仕合せになってほしいという思いを伝えられて…。ようやく本当の親子になれたように思います。 

夫婦の心が重なると、娘とも心が通うようになって、良い流れができました。思いを語り合うことの大切さを、しみじみ感じています。ついつい出てくる私の悪い性格が邪魔しないよう、心を磨いて、もっと語り合える家族に。そして、みんなで仕合せを分かち合いたいです。

家族で「教え」を学び
   「和のある家庭」の姿を知って
  「真理」で互いに声掛け
    関わる家庭を築く
       努力(こころ)がほしい
家庭は
  運命を磨き 実体を修正する
         魂(こころ)の苗床
 ゆえに 家族で教えに生きるほど
  家族の運命実体(こころ)は
              磨かれる
 その家庭(や)の「心の道」は
    太く 強くつながり
      「正道」をゆく人間が育つ

『真実の光・神示 令和5年版』48ページ(中略あり)