No. 1641

感謝の心が消してくれた
こんな家…という思い

(岩手県YC/50代女性/主婦) 

「こんな家に生まれたくなかった」「帰ってきたいとは思わない」。子供から初めて聞いた本音に、戸惑いました。なぜなら、私も、もめ事の絶えない家に育ち、過去に同じことを言っていたからです。 

自分を振り返ってみると、常にイライラして、大声で「○○しなさい!」と指示するような言い方ばかり。褒めるのが苦手で、「お母さんはいつも否定する」と言われていました。夫は、仕事柄家にいないことが多く、たまに早く帰ってきても、決して良いとは言えない夫婦仲。夫のひと言に、ムカッとして言い返したり、黙っていながら心の中では責めたり。そういう積み重ねが、子供たちの「こんな家」という発言につながったんだと反省したのです。 

「夫婦仲良く」が好転の鍵

「自分に何が足りないのか気付きたい。ここで変わらなくては」と奮起して受けた教務相談。職員のひと言がスーッと心に入ってきて、まずは夫と仲良く、何でも穏やかに話せるようになることが大切。夫婦で心を一つに、子供たちが居心地の良い家庭をつくっていこう。そう思い、祈願しながら取り組んでいったのです。

夫が仕事の話をしたときも、否定せず、「そうなんだ」と聞くように。そのうち、自分の心に、ある変化が出てきました。家族のために一生懸命働いてくれている夫に、感謝があっただろうか。夫のおかげで、安心して生活ができるんだ…。そんな気持ちが湧いてきたのです。それを忘れて、ぶつかってばかりいたことを申し訳なく思いました。 

以来、夫の靴を磨くにも、感謝の思いを込めてしています。夫から「磨いてくれて、ありがとう」と言われた時は、どんなにうれしかったことか…。心を込めるとちゃんと伝わる。神が言われるとおり、何をしたではなく、“どんな心でするかが大切”と実感しました。

何でも語り合える間柄に

「どうせ話しても…」も、やめました。ある日、子供たちから聞いた本音を、夫に伝えられたのです。「みんなが帰ってきやすい、温かい家にしたい」。涙ながらに伝える私の思いを、「そうだな」としっかり受け止めてくれた夫。少しですが、前進できた感覚に、喜びが込み上げました。 

さらに、子供たちを自然と褒められるようになったのは、大きな変化です。「洗濯物、きれいに畳んでくれてありがとう」「おいしい。味付けが上手だね」と。だんだん、たわいないことでも寄ってきてくれて、相談に乗ったり、料理の味を見たり。笑顔の会話が増えていったのです。 

つながった家族の絆を強く

先日、私が高熱を出した時、夫が「ちゃんと病院行けたのか?」と電話をくれました。仕事で忙しいのに、いたわってくれているのを感じました。子供たちも、買い物や家事を率先してやってくれ、いい子に恵まれたと、感謝でいっぱいでした。 

「こんな家…」と言われたまま、切れてしまったかもしれない家族の絆。それが、夫に少し歩み寄っただけでつながった大奇跡。これからも、夫婦仲良く、親子仲良く、ますます絆を強くしていきます。

自ら「教え」を学び 身に付け
  家族の心を
    愛(愛心)でつなぐ努力をする
 自然と家族の会話も増え始め
  家庭のあるべき心の姿が見えてくる
 夫婦仲良く 信頼を深める家庭には
  自然と親と子の心が重なり
    愛が支える思い(期待)が
            芽吹いてゆく
「教え」が家族の心をつなぎ
     悔いなき人生へと導いてゆく

『真実の光・神示 平成29年版』28ページ(中略あり)