(千葉県YK/60代女性/主婦)
せっかちで、融通の利かない私は、人と関わるのが苦手。いつも、人から声を掛けてもらうのを待つような人間でした。
自分から関わろうという心に
思えば、私は、男性ばかりの身内の中で、初めての女の子として誕生。みんなから愛をかけてもらうばかりで、人に愛をかける心が薄かったのかも…。そのように気付けたのも、「もっと自分から人と関わろう」と心が変わったのも、神の教えを学んだことがきっかけでした。
最も苦手な人は、義父です。厳格で、いくらきちんと進めても叱られるので、「距離を置きたいな…」というのが本音。夫の実家に行くのも苦痛でした。でも、ふっと思えたんです。義父は、夫にとって大事な父親。私も、自分の両親は大切な存在です。だから、夫の親も同じように大事に思いたい。そんな感覚になれたら、苦手意識がすーっと取れて、義父の存在がいとおしく感じるようにさえなったのです。
人と関わるのは楽しいこと
いとおしい…そうした思いになると、ぎこちなかった義父への挨拶も自然に。いろいろ会話ができるようになるにつれ、誤解もなくなって…と、一つ一つが好転していきました。家に帰ってから、義父がわざわざ電話をくれたり、私のちょっとした心遣いをすごく喜んでくれたり。人と関わるって、こんなに楽しいことだったの!? そう思えるまでに大変化。心から相手を思える自分に変わっていったことが、うれしかったです。
夫婦の間では、夫をないがしろにして、仕事も育児も自分の思いで突き進んできた私です。それが、夫に寄り添い、かみ合うように。あまりの私の変わりように驚いた夫が、「僕も信者になって、一緒に教えを学びたい」と籍を置いたほどです。
何でも本音を伝えて
結婚25年目の節目には、偉光会館で光輪の儀(結婚記念)に夫婦で参列。そこで深まったのは、「夫と一生を添い遂げたい」という思いでした。以来、ちょっとしたことも一人で決めず、「これってどう思う?」と夫と会話。何でも本音を伝えたい、分かり合いたいと思うのです。
先日、夫の言動が気になった時、「それって言い過ぎじゃないかな」と伝えると、夫も「そうだね」。同じ教えを学んでいるから、同じ方向に心が重なるんだと思います。昔は、よく夫婦げんかをして、子供にも嫌な思いをさせました。今は、言い合いになっても、最後は必ず笑い合えるから不思議。夫婦で何でも言える心地よさを感じています。
夫と一緒に目指したいもの
今年、福寿の集い(幸福を目指す誓いを神に届ける儀式)に参列するため、親子で偉光郷へ。先祖から続いてきた我が家の心の道を意識する中で、夫と思いを同じくしたのは、心の道をより良いものにして、子孫へとバトンを渡すこと。娘も「こうやって、みんなつながっているんだね。とても安心した」と言ってくれました。いつか、「私たちのような夫婦になりたい」と、娘から憧れられる親に…。そうなれる日を思うだけで、わくわくします。夫とももっと仕合せになれる…、明るい希望で胸がいっぱいです。
「教え」に生きる人間(ひと)は必ず
奉仕に生きて
家族を守る心が芽吹く
家族を守るために
ますます 気持ちは家族を気遣い
家族の心に寄り添う
自然と
愛情が家族の心を一つにまとめ
家族のために「生きる」
人間(ひと)と成ってゆく
(令和6年5月15日 信者心の道勉強会 『友輪』342号6ページ)