(大分県IY/30代男性/団体職員)
「家族には何でも話す」。神の教えにはそうあるけれど、「話したって結果は変わらないし、意味があるの?」。私の正直な考えでした。欲しい物について家族と話しても、買うか、やめるかの二択のみ。それ以上、一体何を話すのか…。加えて、研究職に就いている私の持論は、「科学的に根拠のないものは信用できない」。こだわりが強く、自分の考えと違う意見は受け入れられません。そんな私が結婚して一年。感じ方が180度変わりました。
妻に、思いを語れる自分に
妻は、「どこが気に入ったの?」「何でそう思ったの?」などと尋ねてくれる人。しかし、それまでの私にとっては、起こった事実を話すのが会話。そこに絡むお互いの「心」に、目を向けたことなどありません。だから、最初は言葉に詰まり、問い詰められている感覚すら覚えました。
それでも、私の気持ちを分かろう、分かろうとしてくれる、妻の温かい思いを感じるうちに、ぽつりぽつりと自分の心の内を伝えられるように。妻との会話は不思議です。二人で話していると、買う、買わない以外に、後で買う、別の物で代用するなど、予想もしていなかった答えに行き着きます。そして、それは、一人で考えるより、ずっといいアイデアと感じるのです。
心の通い合うやりとりが
見栄(みえ)もあり、失敗談は絶対に話さなかった私が、妻には、仕事のミスも話すまでになりました。「大変だったね」「元気出して」。ただ受け止めてもらい、温かい言葉を掛けてもらう。それだけで、こんなに心が落ち着くのか…と驚きでした。
最近は、掃除一つも、「どんな思いでしてくれたんだろう」と、妻の「心」に目が向いて、「ありがとう」が増えました。事後報告でなく、「洗濯しようか?」「夕飯どうする?」と、ささいなことも事前に相談。気持ちを共有するうちに、「自分は分かってる」「こうした方がいい」と思い込んではいけない。相手に聞かないと分からないこともたくさんあると、気付けました。
職場でも気持ちを重ねられて
職場でも、いろいろな人の支えがあるから、仕事ができると分かりました。パートさんが、研究の後片付けをするのは当然。そう思っていたのが、できることは自分でやったり、相手の状況に配慮してお願いしたり。メールも、以前は、業務上必要なものにだけ返信して終わり。でも、送ってくれた人の「心」が見えると、そのままにはしておけず、「受け取りました」と返信しています。不思議と人の良いところを感じることが増え、みんなで良い仕事をしたいという気持ちが膨らみました。
自分目線で関わっていたときは見えなかった、人の「心」。今思うと、何て横柄だったのかと思います。「心」を感じようとしただけで、人間関係が滑らかに変化。きっかけをくれた妻に感謝でいっぱいです。これからもっと、二人で生き方を高め合いたい。そのためにも、心の内を何でも語り合い、夫婦の絆を強く、太くしていきます。
神が表す「教え」は
人との出会いを深め
支え合って「生きる」知恵
家族で教えを学び
互いに家庭で教えを生かすなら
自然と会話が深まり
相手(家族)を思う心(愛情)が
芽吹き始める
家庭で体験し 身に付けた愛こそ
真実「人たる人の心」の芯となる
真の会話のある家庭に 人間は
「真実の愛」を感じ 受け止め
社会を「正道」へと導く人へと
成長してゆく
『真実の光・神示 平成29年版』36ページ