No. 1569

突然の余命宣告でも
毎日を心明るく穏やかに

(埼玉県KK/60代女性/主婦) 

昨夏、突然、見舞われた体調不良。見つかったのは膵臓(すいぞう)がんでした。既に転移していてステージⅣ。約1年という、まさかの余命宣告まで受けてしまったのです。 

延命のための抗がん剤治療か、緩和治療か。大きな選択を迫られた時、心によぎったのは神示でした。「体調を崩し 病名が付いたときにこそ 『人生』の歩みを振り返り 真の健康を手にする時と悟るべし」(『真実の光・神示 令和3年版』24ページ)すると、「生きることを諦めている場合じゃない!」と心が沸き立ち、何の迷いもなく、抗がん剤治療を決断できたのです。夫も同じ気持ちでした。 

自分の生き方が次々に見えて 

その後、夫婦で教務相談へ。「夫婦で心を重ねること」の大切さを教わり、これまでの生き方を振り返りました。「おはよう」の挨拶をするのは、後に起きた人が先にするもの。物を出しっ放しにしたなら、片付けるのも本人でしょう。自分が正しいのだから、みんなもそうするべき。そんな価値観を、どれだけ相手に押し付けていたか。自己本位な姿に気付くほど、自分が恥ずかしくなりました。 

けんかをしたときの決まり文句は、「言わなくたって分かるでしょ」。そんなひと言で突き放すのではなく、気持ちを言葉に出して伝える。相手の心を大切に、丁寧に関わるのが、“夫婦で心を重ねていくもの”だと思えました。 

夫婦の心が重なっていくと

夫も、自分を振り返ったらしく、夫婦ともに、以前よりも真剣に祈願するように。すると不思議です。寝る前に、「きょうも一日ありがとね。おやすみなさい」と夫に声を掛けると、うれしそうに「うん、おやすみ」。特別な言葉ではないけれど、胸がじんとして、夫婦の心のつながりを感じるようになりました。 

抗がん剤の点滴中には、待っていてくれる夫へのいとおしさが込み上げてきます。終了後、心から「ありがとう」と伝えると、「頑張ったね」と夫。つらいはずの治療なのに、夫の優しい言葉がどれだけ励みになり、安心して臨めているか。副作用もほとんどなく済み、さらにがんが縮小。激減した体重も回復してきています。 

多くの支えに感謝しながら

私と同じ病の知識や情報を見聞きすると、正直、絶望しかありません。自暴自棄になりがちな本来の自分のままだったなら、暗い闇に引きずり込まれていたはずです。でも、神が表されるお言葉には“希望”があふれていて、生きる力が湧いてきます。病を患っていても、心は生き生きと健康です。そんな私たちの姿に、嫁いだ娘たちも安心しているようです。自分が元気でいることが、支えてくれる人たちを安心させ、ご恩返しになる。そう確信しています。 

余命宣告を超えて、私は生きています。「命をありがとうございます」と感謝から始まる毎日。たくさんの感謝を胸に、しっかりと前を向いて、夫と共に歩んでいきます。 

家族で「教え」を学び
 「真理」に生きる家庭を築く努力は
               いかに
 自ら「教え」に気付きを得て
         心を正す努力をする
 自然と 言葉や態度に
       明るく優しい薫りが漂う
 その時 「心」は「運命」に重なり
  信頼し 支え合う気持ちが
            家庭に芽吹く
人間は
 「運命」の力で
     重なり 補い合う環境に
  心明るく 強く「生きる」人と成る
 真実「健康」を手にした
     人の心(姿)が ここにある

『真実の光・神示 令和4年版』145ページ