(静岡県KU/70代女性/主婦)
今年3月、神総本部 真実の光会館の内参道が完成。親、先祖から受け継いだ「心の道」が太く強くつながるようになりました。といっても、そのすごさは正直よく分からない…。そんな私に、予想だにしなかった「不思議」が訪れたのです。
流れない「過去へのこだわり」
私は、生後間もなく実父を戦争で失い、養父母に育てられました。けんかの絶えない二人。家族で笑い合った記憶はなく、「おまえが婿を取れば楽ができる」「もらわれてきた子のくせに」。思い出すのは、気持ちが沈む言葉ばかりです。私が結婚してからも、養父母との関係が良くなることはありませんでした。
「過去を引きずってはいけない」。神の教えを学び、頭では分かっていました。しかし、どうしても、過去にこだわる心だけは取れなかったのです。
25年前のノートを開いたら…
「不思議」が起こったその日、私は「もうすぐ養父の命日だ」と考えていました。その時、あるノートの存在を思い出したのです。実は、養父は亡くなる前の1カ月ほど、誰もいない空間に向けて、一生懸命に反省や感謝を口にしていました。あまりに不思議な光景に、私は養父の言葉を書き留めていたのです。
養父が亡くなって以来、閉じたままだったそのノート。懐かしい気持ちがよみがえり、25年ぶりに読んでみました。ページをめくる手がふと止まった部分は、書いた覚えのない文章。それは、養父が誰かに、私のことを切々と頼んでいる内容。「あの子は私のために尽くしてくれています。感謝でいっぱいです。あの子の力になってください。かわいがってやってください」。そして、「よろしくお願いします」と何度も何度も…。
愛を知って、「心」に変化が
私を案じて語っていた相手は、おそらく神様。涙があふれました。私にとって養父は、働かず、身勝手で、大声で怒鳴る怖い人。私への愛情などないと思っていたのです。それなのに…。心が震えました。同時に、「お父さんにも素晴らしい運命があったはずなのに、親、先祖から受け継いだ実体にのまれて生きることしかできなかったんだろう」「きっとつらかったはず…」と、父に向ける心がどんどん変わっていったのです。私を育てるのが、どれほど大変だったか…。他人の子ならなおさらに…。泣きながら気付き、気付いてはまた泣いて、悲しかった思いが一気に流れていきました。
こうして初めて、養父への感謝が湧いたのです。離婚して出ていった養母にも、「育ててくれてありがとう」という気持ちが込み上げました。切なさばかりだった実の両親への思いも、生んでくれた…という温かいものに変わったのです。
何十年と抱え続けた感情は、もう私の中に見当たりません。心が穏やかでいられることが、こんなに素晴らしいなんて。「心を救う」真実の神だからこそ成し得た奇跡に、神の実在を確信しました。親、先祖に感謝の思いがつながったことも実感。神、そして親、先祖の恩に報いるためにも、少しでも良いものを子孫に残したい。その心で、一日一日を大切に生きていきます。