No. 1548

「人が怖い」を乗り越えて
役立つ喜びを味わうまでに

(千葉県KY/20代女性/介護士) 

私は小さい頃から、友達と何かするより一人が好き。黙々と読書をし、「一緒にご飯食べよう」と誘われても「一人でいい」。そうしたら、中学生の時、クラスメートに陰で「敗者」と呼ばれているのを知ったのです。嫌われたくない、良く見られたい。頑張って進学したものの、人が怖くてたまらない…。不登校になり、メンタルクリニックに通院するようになりました。 

自信が持てずにいた私を、父母がどれほど支えてくれたか知れません。つらい思いを親身に聞いて、寄り添ってくれました。家族でよく話し合い、「薬を飲んでまで学校に行くよりも…」と、家の手伝いをすることになったのです。ちょうどその頃、同居を始めた祖母は、介護が必要な状態。食事を作ったり、お風呂に入れたり、家族のために頑張りました。そして、「もっと人のために役立ちたい」と考え、バイトでお金をためて、介護士の資格を取ったのです。 

心の壁を取って触れてみたら…

そんな中で出会った上司の印象は、神経質でとっつきにくい人。きつい言葉で叱られて、ショックを受けたこともありました。でも、神の教えから、「心に壁をつくったままではいけない。会話しなければ、人との縁は深まらない」と思うように。勇気を出して積極的に触れていくと、優しい一面が見えてきて、「全然話しづらくない!」。全て先入観だったと気付きました。厳しいのも、利用者さんを思えばこそ。仕事の悩みも相談できて、一緒に働けることに安心感を覚えるまでに変わりました。 

相手を思って触れられる自分へ 

もう一つ、私に自信を与えてくれたものは『心の旅路』。信者さんの救われた体験談に感動し、「こんなに変われるなら、私も頑張ってみよう!」。以来、真剣に教えを学んでいます。気付いたのは、「自分軸」になりがちな性格でした。前に、母から言われた、「自分の話はしてくれるけれど、お母さんの話は聞いてくれないよね」というひと言。まずいと思った反省心を忘れずに、話を遮らず、最後まで聞くことを意識。その上で、「おばあちゃんの病院に付き添ってくれてありがとう」などと思いを伝える。相手軸で会話する場面が増えました。

職場でも、利用者さんの話をしっかり聞くことを心掛けています。介助中に他の利用者さんから話し掛けられたときも、「今、手が離せなくてすみません。終わったらお聞きしますね」と、できるだけ丁寧に。「ちょっと待ってください」で終わっていた以前とは大違いです。 

必要とされる感慨が

神の教えで、「仕事は、人のためにという奉仕の心でするもの」と学んでから、人の評価を気に病む気持ちも消えました。背伸びをするより、自分にできることを精いっぱい。手助けが必要なら、素直に「すみません」「お願いします」。そう言えるおかげで、気持ちがとても楽。無理をして体調を崩すこともなくなりました。 

最近は、上司にも、利用者さんにも、「よく頑張っているね」「いつも良くしてくれて」と褒めていただきます。母も、「神の教えを学ぶようになって、随分変わったね」と喜んでくれました。神の教えを知らなければ、人への恐怖心が拭えないままだったはず。それが、人間関係でこんなにも喜びを味わえるなんて…。どんな人との出会いも宝。一つ一つの縁を大切に、人に役立つ自分を目指して、もっと生き方を高めていきます! 

神が示す教えは「真理」
   人 物との出会いを深める
             心を育てる
 ゆえに 「教え」を学び 身に付け
      愛ある心の人を目指すこと
 ますます出会いは深まり 広がり
    奉仕に「生きる」心が
          引き出されてゆく
 良き出会いを手にし 深めて 人間は
    社会に役立つ人(存在)と
            なってゆける

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』17ページ