No. 1547

社会の変化で激減した仕事
大切な「心」が見えたら…

(東京都YS/50代女性/パート) 

「この仕事を続ける意味ってあるのかな…」。23年もパートをしてきた、営業事務。忙しいけれど、その分やりがいを感じていました。ところが、ITシステム化が進み、仕事が激減。ほとんど何もしないで座っているだけの日が続いていたのです。心の中には、契約を切られてしまうかもしれない不安もありました。 

仕事に欠かせない「奉仕の心」

もし辞めたら…。次の仕事は見つかるだろうか。この年で、新たな仕事を覚えられるか。悩みは尽きません。悶々(もんもん)とした気持ちで教務相談を受けました。仕事は、奉仕の心で臨むこと。人のため、会社のために、できることに惜しみなく取り組む姿勢が大切。これまでも、神の教えで何度も学んできたことです。でも今回、「本当にそうだ」とあらためてハッとできたこと、心からそう思えたことが、これほどまでに環境を変えてくれるとは…。 

「取り越し苦労していないで、『辞めてください』と言われるまで精いっぱい頑張ろう」。そう思ったら心が軽くなり、何をすれば職場の役に立てるか。喜んでもらえるか。自分にできることを探しながら、一生懸命にやってみようと、心が前を向いたのです。 

精いっぱいの心で尽くすと…

それからは、毎日神の教えを学び、奉仕の心が枯れないように祈願し続けました。そして、電話を積極的に取ったり、スムーズに対応できるように担当者を調べておいたり、荷物の配達状況の後追いをしたり。業務が円滑に回ることだけを考え、一つ一つ丁寧に取り組んでいきました。 

数カ月後、突然、総務から声が掛かりました。「産休に入る人の仕事を引き継いでほしい」と。初めての仕事だし、業務量も多いし、社員がやっていた仕事をパートの自分ができるのか…。不安もよぎったものの、せっかく必要とされ、声を掛けていただいたのだから、奉仕の心で応えたい。そう考え、「頑張ります!」と引き受けたのです。「心」が変わったおかげで頂けた、大きなチャンスでした。 

やりがいを味わえる仕合せ

午前は営業事務、午後は総務、夕方はまた営業事務。二つの部署を掛け持ちする生活が続いています。必死にメモを取っても、月に一回しかやらないような仕事は、なかなか覚えられません。それでも、素直に、「分からないから教えてください」と尋ねると、総務の皆さんが快く助けてくれます。出会いを生かしてこそ、人に役立つ自分の力を発揮できるもの。一人で抱え込まないで、自分から積極的に人に関わっていく。その大切さを実感する日々です。 

少し前まで「いつ契約を切られるか…」と不安だったのに、業務内容が広がったなんて奇跡としか思えません。何より、悶々としていた頃には想像できないくらい、意欲に満ちた心で仕事に臨めるのが、どれほど仕合せなことか…。自分にできることは何でもさせていただく意気込みで働く中、これまでにないほどのやりがいを味わっています!

仕事は
  生活を支える労働と
          捉えてはいけない
 奉仕の心が身に付くことで 人間は
  人・物との出会いを生かし合い
   互いの運命を
    重ね 支え 補い合って
            成果を上げる
 神示「真理」が
    信者の心に気付きを与え
   奉仕の心に生きる悟りを引き出す
 奉仕の心に生きるところに
         仕事の成果が上がる

『真実の光・神示 令和5年版』36ページ(中略あり)