(静岡県KH/60代女性/主婦)
ことし、夫が長寿を祝う「神魂の儀」を受けさせていただきました。その時、「毎日仕合せ。るんるん気分。家族のみんなに感謝」と言ってくれた夫。私も同じ気持ちでした。でも、結婚45年。けんかばかりだった新婚時代を思うと、これほど穏やかな夫婦関係を築けたなんて、夢のようです。
分かってもらえない寂しさ
夫は、仕事も趣味も全力で楽しむ人。だから、いつも、私よりそっちが優先。今では笑い話になりましたが、婚礼家具が運び込まれる日さえ、野球の試合に出掛けてしまった人でした。しかも、何でも笑いに変えてしまうタイプ。私が真面目に話しても、なかなか会話が成り立ちません。冗談でごまかされる。分かってくれない。随分、寂しい思いをしました。
分かり合おうと関わり続けて…
それでも諦めなかったのは、両親が「夫婦は常に同じ方向を見ていないと…」と、会話を大切にしていたから。だから私も、気持ちを伝えていきました。何度も何度も。その積み重ねに、少しずつ二人の思いが重なり始めたのです。
どうしてあんな行動を取るのか? 見えていなかった互いの心。夫は何一つ悪気なく、重い雰囲気を明るくしたかっただけ。私がバタバタと家事に追われている時、のんきにギターを弾いていたのも、「おまえに聞かせたくて、一生懸命歌っていた」。買い物に出掛けた時も、荷物を一人で持とうとする夫と、一緒に持ちたい私。でも、二人とも心にあるのは、「相手が大変にならないように」。お互いに相手を思っていたはずが、擦れ違っていた私たち。気持ちを伝え合うほど、理解が深まっていきました。
夫のことを思いやれる自分に
だから、夫が定年前に、自律神経失調症でうつ状態に陥った際も、自然と支えることができたのだと思います。休職中、生活の不安がよぎったときも、祈願すると、「今を楽しもう」という気持ちに。おかげで、大根の葉っぱ一つもおいしく調理。二人で夜空を眺めながら散歩したりして、他愛ない会話を楽しめました。そうして、数年かかると言われた病が一年足らずで回復。定年退職後も必要としてもらい、いまだに引っ張りだこの日々を過ごしています。
神の教えを知らない頃の私なら、問題に直面した時、自分の先行きを案じてイライラし、夫に感情をぶつけていたはずです。それが、当たり前のように、夫のことを一番に思いやれる。いつの間にか、そんな自分に変われました。ささいなことでも、まずは相手の考えを聞いて、自分の気持ちを伝え合ううちに、「一番分かり合える存在」になった私たち。ダジャレの応酬にも、おなかを抱えて笑い転げる私がいます。
夫婦の心の重なりをもっと深く…。それが、子や孫のために、今できること。夫婦仲良く、「今が一番仕合せ」を、毎年更新していきます。
「教え」が
夫婦二人の
心(運命実体)を一つに重ね
迷う思いを消す
夫婦の心の重なりが
家族の人生を「正道」へ導く
「心の道」に良き因を残す
「和のある家庭」の姿(真実)が
ここにある
『真実の光・神示 令和3年版』78ページ