No. 1491

きっかけは息子とのけんか
家族の縁が確かに深く

(宮城県SS/70代女性/主婦) 

昨年、長男とけんかしました。きっかけは、「実家に置きっ放しのDVD、もう処分するぞ」という夫のひと言。カッとした息子の言葉に、私も応戦。帰宅した後も、腹が立つやら、悲しいやら…。でも、おかげで、自分を見詰めることができたのです。 

長男と疎遠になったのは…

何でも話す次男と違い、長男は、子供の頃から自分のことを話しません。そして今、気付いたら、長男夫婦とはどことなく疎遠になっていました。 

どうしてだろう。初めて真剣に、自分を見詰めました。幼い頃から厳しくしつけてきた長男。それは「過ぎる」ほどでした。下の子の時はゆとりが持てたものの、第一子は手探りで…。私も必死だったのです。「もっと甘えさせてやればよかった」。後ろめたさから負い目を感じ、心を閉ざしていたのは私の方でした。 

心が通じ合えた感覚

後日、次男から、長男の思いを聞きました。「学生時代、一生懸命バイトして買った物を捨てようとしていて腹が立った」。そんなに大切な物だったなんて…。とはいえ、気持ちを分かり合えれば、何でもなかったはず。息子が思いを語れるように。息子の気持ちを感じ取れるように。遠慮などしていないで、もっと自分から関わるべきだったのです。

長男に、愛を込めて伝えました。「この前はいろいろあったけど、親はどんなときも子供が一番大切なんだよ」。そばに寄り添ってくれるお嫁さんにも感謝が湧いて、「息子と結婚してくれてありがとね」。たったひと言でしたが、一瞬にして溝が埋まり、確かに心が通じた感覚がありました。 

夫との関わりを見詰め直して

もう一つ、じっくり見詰め直せたのが、夫との関わりです。「親子」の前に大切な、「夫婦」の心の重なり。でも、私は夫にも、心を開ききれない部分があったと思います。子供のために懸命に貯金する私と、お金に無頓着な夫。正直、苦労させられた思いも…。そんなある日、夫がまた、大切なお金に手を付けていたと知りました。 

今までと違ったのは、「黙ってしたのは、私に言いにくかったからだろう」と思えたこと。頭ごなしに責めたりせずに話ができて、夫も心の内を語ってくれました。そして、「もう絶対にやらない」とも。以来、夫婦の絆が少し深まった感じがします。 

息子とのトラブルから、変われた私と夫。本音の会話も増えてきました。さらにうれしいことに、息子が優しくなって、仕事のことなども話してくれて…。夫と二人で喜んでいます。ようやく踏み出した一歩。残りの人生で、大きくステップアップできるように、夫婦で頑張ります!

自ら「教え」を学び 身に付け
   家族の心を愛でつなぐ努力をする
 自然と家族の会話も増え始め
  家庭のあるべき心の姿が見えてくる
 夫婦仲良く 信頼を深める家庭には
  自然と親と子の心が重なり
    愛が支える思い(期待)が
            芽吹いてゆく
「教え」が家族の心をつなぎ
     悔いなき人生へと導いてゆく

『真実の光・神示 平成29年版』28ページ(中略あり)