No. 1486

素直になれない自分が嫌…
取り払った心の突っ張り

(大分県MA/70代女性/主婦) 

「私が頑張らないと」。30代で離婚してからというもの、いつの間にか染み付いていたこの感覚。職場では、美容室の店長として周りに指示出し。一人であちこち気配りしながら、店を束ねてきた日々でした。 

やがて再婚しましたが、その感覚を自然と家の中にも持ち込んでいたように思います。庭の手入れ一つも、夫の意見は却下。穏やかな夫は怒らず、「やっぱり却下か…」「我が家の監督さんに聞いて動きます」と言うのでした。 

祈願で「神の応援」を頂いて

そんな時、おなかの調子が優れないことが続き、気になって病院へ。医師から「入院が必要になるかも」と説明を受けました。家に帰って夫に伝えると、「それじゃあ俺が困る」と。私より自分の心配!? カッとしつつも、「もし入院したら、夫は一人で大丈夫だろうか…」。夫の前ではずっと強気できた私が、不安に思っているなんて。どうしても言い出せません。 

素直になれない私の心。苦しかったからこそ、真剣に祈願しました。「自分の気持ちを伝えられるようになりたい」。偉光会館で学んでいたら、きつい言葉でどれほど夫を傷つけたかな…と我が身を振り返れて、反省もしました。そんな気持ちになったら、不思議と言えたのです。「あなたのことが心配」と。 

夫は、「自分のことはちゃんとするよ」と言い、私を気遣って、買い物も子供のように紙に書いてやってくれました。私一人であれもこれもこなして、「こんなにやってるのに!」と怒っていた以前を思うと、心はずっと楽。おなかの調子まで良くなり、何と入院せずに済んだのです。 

毎日膨らんでいく夫への感謝

先日のこと。早食いの夫が、食べ終わった食器を片っ端から片付け始めました。でも、私は食事中。「ちょっと待って」と声を掛けると、夫は「君が楽になると思ってやったのに…」と言うのです。その時、すっと出てきた「そうだったんだね、ごめんね」の言葉。昔の私なら「要らんことせんでいい!」と言い放ったでしょう。それもきつい大分弁で…。 

まるで心の突っ張りがなくなったかのように、「ありがとう」「ごめんね」がスルッと言える日々。先日、家族で受けた「光輪の儀(結婚記念)」で、夫に伝えました。ずっと「ごめん」が言えなかったおわび。「きつい言葉を受け止めてくれてありがとう」という感謝。素直に言えたら、感謝が一層込み上げてきて、私には出来過ぎた夫のように思えてきました。 

細かい作業が得意で、壊れた家電もすぐ直してくれる夫です。「すごいね、私にはできない!」。これも、昔の私は言えなかった言葉。すると夫は、「俺にできないことはない」と得意げに笑います。私に足りなかった「素直な心」を、神が引き出してくださっている毎日。「今が一番楽しい」と言い切れます。 

命ある今を「生きる」――
      楽しき時と気付いてほしい
「教え」を学び
 人 物との出会いを生かせる人を
              目指せよ
 学ぶほど 心は安定し
  人 物の心(運命)を
    素直に受け止め
      引き出せる人となってゆく
 心に映るものは
  互いの心(存在)が「生きる」
          関わり 触れ合い

『真実の光・神示 平成30年版』104ページ(中略あり)